とまり木 常盤木 ごゆるりと
ひねもすのたのた
勘違い、読み違い、取り違い、大間違い?
まだ四部読了の余韻でふつふつしています。
そしてどういうことだかその余波で三部のことを考えていたり。
まあ、それはさておき。
前回の日記で、あれだけ荒ぶっていたにもかかわらず。
まだ書き足りていないようですよこのひと。
や。厳密には、書き忘れていた、というべきやもですが。
ダイヤモンドのことです。
各部には副題がついているみたいですけれど。
(ちょっと調べたら副題がついたのは六部からなのですね)
わたし読む前から、小耳に挟んでいた四部の副題がやたら好きでした。
ああ、いい名前だなあ、心地良いなあ、と。
ここまでカタカナや漢字のみだったのが、急にやわらかくなって。
しかも五七音できちんとまとめられていて。
語感の良さが際立って映ったからやもしれません。
で、実際に読み始めて。ますます好きになってゆきました。
本当に、仗助くんに、ぴったり。
承太郎さんは何を思って、仗助くんのスタンドにああ名づけられたのか。
わたしが知らないだけで、きっと洋楽由来とかの命名なのでしょう。
けれど、副題のことや、お話の展開などを考えてみますと。
承太郎さんが、仗助くんを『原石』と評価されたのかなあと思いました。
どういうものか、まだ見透かすことはできない。
ひどく荒削りに見える、鈍いくすんだ光しか通さない石。
ただ、決してそこいらに転がる砂利などではない。
苦難や試練を乗り越えるたびに磨かれて、目映いばかりにいつか輝く。
その可能性や成長性を見こんでの、命名なのかなあと。
……で、気になって調べてみましたら、やっぱ洋楽由来ですね! ですよね!
でもここまで書いたのに悔しいので、残しておきます。
『ダイヤモンドの原石』と仗助くんを解釈するのは。
なんだかとても、しっくりくると思ったのです。我ながら。
そしてこの流れのまま、出だしの話題へなぜか戻ります。
四部でじたんばたんしつつ、五部の最初を読んで。
すると、ふと三部のことを思いました。
「あれわたし承太郎さんのことを読み間違えていた?」と。
実は三部に少し苦手意識があります。
その影響なのかは謎ですが、承太郎さんはやや引き気味に見てしまいます。
一歩引いて。距離をとるように。
多分、隙がなさすぎるから。
決して揺るがない二枚目だから。
ジョセフさんは容易に二枚目と三枚目の間をぐいんぐいんします。
二・八枚目ぐらいまで、ぐぃいんと動いてから、突然の二枚目。
そんな動き方をします。
因みに紳士は二枚目三枚目どうこうではなく紳士。紳士。以上。
表情豊かに変幻自在なジョセフさんの後でしたから。
鉄壁の二枚目承太郎さんに、ちょっと怖がってしまったのでしょう。
でも最終的な印象は『微笑ましかわいい』におさまりました。
時折見せる、一部二部のお二人とは違う、純然たる少年らしさ。
それがとても微笑ましいものに思えたので。
四部の承太郎さんは、ポーラースターでした。
導き手の星。厳しく優しいでもやっぱり厳しい導き手。
ネズミ狩りのお話とかとても好きです。
教えて諭して信じて託してそしてがっつりプレッシャー。
三部では見ることのなかったそんな承太郎さんが、大変好きで。
そのまま五部に入って、すぐ、えっ、となったのです。
写真を。写真を見る承太郎さんの表情で。
わたしはこのひとを勘違いしていたのではと。
読み返して再確認したくとも、手元に原作はありません。
ええコミックレンタルの身ですので。
何がどう勘違いなのか、きちんと理論立てて説明はまだできません。
なので、ただ……自分の読み解き不足を胸に秘めたまま。
忘れないようにしつつ、刻んで、五部に向かおうと思います。
それにしても四部の余韻がまださめやらぬので、しばらく荒ぶりそうです。
多分あと一回か二回くらいは……。
PR