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とまり木 常盤木 ごゆるりと

ひねもすのたのた

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きらきらひかる、戦場の

あれだけ嘆いていた日記の後にこれですよ。
人間どうなるか、分からないものですね……。


わたしのかえる場所は、もうここしかないのです。
浮島、離島、無人島。そんな風情ではありますけれど。
お話でもない、何かの感想でもない、よく分からない文章。
そういったものをおさめる場所は、ここしか浮かびませんでした。
ブログだけをご覧の方は、なんのこっちゃ全く意味不明かと存じますが。
ここ数ヶ月のわたしは。
その。マーベルさんとこの映画でもちゃもちゃしておりまして。
その叫びを、少し、まとめてみたのです。
格納場所にここを選びました。

続きから、よろしければどうぞ。
おおむねキャプテンさんまわりです。


ここ三ヶ月ほどのわたしをご存じの方は、お察しやもしれませんけれど。
このところ、マーベルさんとこの映画でそれはもうたのしいのです。
中でも、キャプテンさんと、その周辺にときめき倒しております。
正直に申し上げると。
あんまり心乱れ過ぎてややあかん気すらしております。
まさかこんなことになるだなんて、思いもしませんでした。
白状します。
キャプテンさんを考えるあまり真剣に胸や息が苦しい日さえありました。
こんな感覚は大逆転2をプレイして以来です。
だまっていたら、なにもしないでいたら、ばくはつしてしまう。
なので。書き出します。
視聴ご予定の方がいらしたらいけないので、極力ネタバレは排除。
予備知識ほぼなしで飛びこんだわたしが、とてもとても楽しかったので。
あのたのしさを損なわないように、努力致します。
それでは、よろしければ、しばしお付き合いください。
わたしがなぜこんな状態に至ったのか、その過程について。
そして。誰よりも高潔で、いたましいほどに輝く、星のひとについて。


最初にキャプテンさんを知ったのは、アベンジャーズ地上波放送でした。
この時点では映画から読み取れる範囲での情報にしか接していません。
長い眠りから覚めた、古風で義しくて、少し不器用で真面目で誠実な方。
そして完璧な兵士。
ああたぶんすきだろうな、とはおもっていたのですよ。
けれどマーベルさん作品にはほんと詳しくなくて。
いくら好ましかったとはいえ。
キャプテンさんについて触れる機会なんて、てんでなくて。
むしろ、しゃっちょさんのほうが知っているくらい。
地上波で頻繁に放送されますからね。
最先端技術の申し子な、しゃっちょさんとの言いあい微笑ましくてすき。
とはいえ、やはり地上波止まり。放送のたび見てはいましたけれど。
たのしいなあ、でおしまい。そこから先へは進みませんでした。
ただ一つ、ほんのり予備知識を付け足すとしましたら。
カプコンさんとこの、マブカプがありますでしょう。
あちらを少し知っていたのです。
なので最初からマーベルさんへは好感を抱いています。
いえその……わたしナムカプだいすきですので。
クロスオーバー万歳ですので。
マブカプには、リュウをはじめ、新世界やPXZ関係者も多いでしょう。
なのでマーベルさんの方々は、いわば『知りあいの知りあい』状態。
「リュウやモリガンと顔見知りなら、むしろこっちも新世界!」
くらいに雑な解釈をしがちです。もうみんな繋がれば良いのです。
ともあれ、そんな、ふわっとした知識しかない状態で。
アベンジャーズ最終作、エンドゲームの話題がきこえてきました。

どうもとても評判が良さそうで、気になって。
そしてたまたま、同僚さんにお好きな方がいらして、すすめられて。
更に続けてたまたま、ちょうど映画をみる時間がとれることになって。
ならば、と。
一念発起して、マーベル映画マラソンへ挑むことにしたのです。
もちろん時間制限はありますので、短期集中型になりましたけれど。
そして完走には至らず、数本は未履修のものが今も残っています。
あとすこし。でもそれもまたたのし。

アベンジャーズを中心とした、マーベルさんの実写映画群。
それらが『マーベル・シネマティック・ユニバース』と定義付けられて。
作風の違った映画であろうとも、世界観を共有していると知りました。
地球でアイアンマンが飛んでも宇宙でガーディアンズが暴れても、同じ。
完全に、認識につきましては。
「つまり最初からスパロボ参戦確定した上での作品群ね」でした。
スパロボにしろ、ナムカプにしろ。
そもそも参戦作品は各々本編があってこそ。
頭からクロスオーバーを前提にはしていません。当たり前ですけれど。
ところがこちらのMCU映画は、行き先に必ずクロスオーバーがあります。
新世界だいすきなわたしにとっては、この時点で好感度が高くなります。
色とりどりの個性的な糸が絡まりあって、織り上げられる世界観。
一本の映画の中に、違う作品の要素がこっそり忍ばされている。
時にはこっそりどころでなく、思わぬ形で出てきて嬉しい悲鳴になって。
同時に誰かが行動していると、その結果が波紋のように伝わっている。
それは名前だけであったり、行動の成果物であったり……様々。
実際に出てくれても嬉しいですけれど、その気配だけでもうきうき。
誰も彼もが違って魅力的なので、みんなすきになってしまって。
だからあちらこちらに欠片をみつけて、ついついにっこりしてしまう。
とても楽しい体験でした。


さて。前置きが長くなりました。
……ここまでは、単に世界観の説明と、わたしの歩んできた過程ですね。
省けば良いものを。つい、だらだらと。
はよキャプテンさんに参りましょう。いよいよ、です。


わたし。何も知らなかったのです。キャプテンさんのこと。
前述したようにアベンジャーズ地上波でしか接してはいなかったので。
「ながいこと眠ってはった方なのね」
「コールドスリープで」
「色々と古風なのは時間に置いていかれたから」
「とてもお強くて、真面目で、頼れる指揮官で」
こうとしか、思っていなかったのです。
なので。キャプテンさん一作目。ファースト・アベンジャーをみて。
それはもうびっくりしたのですよ。
キャプテンさんは最初からキャプテンさんではなかった。
当たり前のことですのに、考えもしていなかったのです。経緯を。
ブルックリンのスティーブ・ロジャースが。
どうやって、合衆国の輝ける星、キャプテン・アメリカになったのか。

びっくりしました。ええほんと。びっくりしてばかりでした。
まずはじまりからびっくりして。
戦時中のっけからびっくりして。
知っている苗字にびっくりして。
エルロンド卿にもびっくりして。
「えっ、コールドスリープこれ!?」
「は、え、どうやって、映像、どう、え」
「ふおわー!? えっ、おとうさ、いや年代的に、おじい、さま……?」
「最後の憩いの館どうしたの!!」
だいたいびっくりしていました。無知とは、こんなものです。
つい最初のくせで『キャプテンさん』とお呼びしてしまいますけれど。
本当は、『スティーブさん』とお呼びすべきなのでしょうね。
あなたは、どこまでも、あなた自身であるから。
オーディオコメンタリーの言葉が印象に残っています。
『体は変わっても、心は同じ』。
逞しい肉体、聡明な頭脳、優れた判断力。
超人的な身体能力。完璧な兵士。
けれど何よりもあなたをあなたたらしめているのは、その高潔な正義感。
誰も奪うことができない、スティーブ・ロジャースのもの。
それは時に、いたましさすら感じさせますけれど。
それがないあなたは、きっと、あなたではないの。他の何を失っても。
ただ……ただ……。

キャプテンさんの関わられる作品を、次々に見てゆくうち。
こんなにも失い続けるひとであるのと、うっすら惨ささえおぼえました。
どうしてここまで失い続けてゆくのか。
そもそもの話として。
スティーブ・ロジャースという方の、持ち物は、多くありません。
かの方の根底、最奥、中心にあるものは、ただその高潔さ。
誰より澄明な光を放ちながら、かつては微かで掻き消えそうな星の欠片。
けれどその輝きに気づく人はいました。
そういった方々に見いだされ、信じられ。やがて。
星屑は見る者の目を灼くほどに目映い閃光のような一等星になりました。
そうしてスティーブ・ロジャースが、キャプテン・アメリカになって。
本人は何も変わらないつもりでいて。
光度が増しただけで、星が同じ光で瞬くことは何も変わりはしないのに。
周囲はこぞって「君こそが輝ける星」と、褒め称え、崇め、利用して。
一方的に「君はこれから北極星だから」と決めてきました。
今までの過程を全て無視して。
えっ、と内心で戸惑う星は元あった場所から引きちぎられて。
まるで蝶を展翅するように、別の空へピンで留められてしまった。
北極星ではないのに、北極星であることを求められた。
迷いなく、人々を導き。
揺るがぬ絶対の指針として輝くことを勝手に課された。責務として。

それに、キャプテンさんは応え続けました。
元が真面目な方ですし、誠実な方ですから。
望まれるまま、役立てるならと。
文字通り身を投じ、戦場を駆け抜け、人々を守り。
北極星として行く先を照らし続けました。
光度の強弱に差はあれど、輝くことは呼吸と同じだったやもしれません。
ただその日々で、キャプテンさんの手の平から、多くが滑り落ちてゆく。
最初からたいして、持ってはいないのに。
数少ない大切なものすら、失ってゆく。愛しい方との約束すら。
それでも迷いはなかったのですよ。そらおそろしいまでに高潔な方です。

失ったことすら気づかずに、眠り続けて。やがて目が覚めて。
驚愕と戸惑い、ようやく訪れた喪失感に浸る間もなく、また戦って。
どれだけ年月が経っていても、北極星であることは求められていたから。
選択肢の限られていたキャプテンさんは、それに応じてしまう。
ただ、問題はここからなのです。
アベンジャーズとして戦ってから、数年経って。
現代にゆっくり順応中のこと。
はじまる、キャプテンさん二作目。ウィンター・ソルジャー。
そこからの三作目。シビル・ウォー。
もう書いているうちに、二作分の感想が渾然としてきてしまいました。
なので境界は引かず、そのまま参ります。


わたしは。何もしらなかったのです。
こんなことになるだなんて。
失った事実を受け止め、なんとか世界に馴染もうとして苦闘を続ける。
未来でなく『現在』に順応を試みるキャプテンさんの前に現れたもの。
それが、数年の努力を根底から揺るがした。
泰然たる北極星が揺らいだのです。迷い、惑い、それでも彼は果断で。
また、そもそも、彼は北極星ではなかったのです。
もう少しで手の届きそうな場所へ、赤い、暗いアンタレスが蠢いた。
しかもその赤い星は、彗星で、とどまらなくて。
すぐに離れていってしまうから、けれど、掴まなくてはならないから。
空に縫い留められた『輝ける星』は、追おうとしました。
もがくあまり、細く貫くピンにその身の一部が裂かれても、構いもせず。
身を乗り出して、傷を負いながらも腕を伸ばして、遂に天頂から離れた。
キャプテン・アメリカが、スティーブ・ロジャースを優先したのです。
それを人々は責め、謗り、非難しました。
どうして北極星でいないのだと。
北極星でなくなった星は裏切者の反逆者だと。
これまでずっと、その務めを果たし続けてきた事実を、放り出して。
彼の輝きはどこにあっても変わりないというのに。勝手に失望して。
最初から持ち物の多くない彼が、決して失いたくないものをみつけて。
これだけは、と。大衆の求めるヒーローではなく、自分の意志を貫いた。
はじめて、と言っていいくらい、たったひとつの我儘を通した。
そうして彼は、犯罪者扱いを受けることになりました。
救いは、きちんと彼自身を見てくれる方が、少しでもいるということ。
いくら汚名を着せられても、星が星であることを見抜き。
その曇りない輝きに敬意を抱き、信じ、寄り添う。
もう、それが、嬉しくって。
失っても失っても信じ続け残り続けるものはあるのです。
だからこそキャプテンさんは、信じてくれることを信じて、背を任せて。
頼って。まっすぐに己の意志を貫いた。
『最後まで』。


……ここまでに致します。
最初は、二作目。
ウィンター・ソルジャーまでで、書いていたのですけれど。
改めて読み直しましたら、三作目のシビル・ウォーと混ざっていまして。
とはいえもう分離不可であると判断し、この混沌とした形になりました。
しかも、やたらに抽象的な表現です。
ほんと感情的なくらい、単なるわたしの印象、感想、受けたもの、です。
なにせ、ネタバレ回避して書くのが無理に思えるのです。
仮に配慮なしであったとしても、ちょっと、書ける気がしないのです。
二作目でかなりのダメージ(色々な意味で)を負い追撃の三作目ですよ。
すきでかなしくてつらくてだいすきなのです。そしてつらい。
ええ。キャプテンさん三作目、シビル・ウォー。
もうこちら『キャプテン・アメリカ三作目』というより。
『アベンジャーズ二・五作目』みたいな存在ですもの。
アベンジャーズだけ追っていると、二作目と三作目で断絶を覚えるはず。
キャプテンさんのシビル・ウォーを経ないと、事情が分からないかと。
それくらい、重要なお話。
様々な要素が絡みあいすぎて、おいそれとは語れないのです。
特に、わたしのようなにわかファンでは。
加えてネタバレ回避の上という高難易度の離れ業も駆使して、となると。
もはやアクロバットといいますか、アルティメット体操競技です。
わたしにはとても。
ただ少しだけ、申し上げるとしましたら。

キャプテンさんはつらいです。おおむねずっとつらいです。
ただ、ごくごく稀に、ふっと表情が緩みます。
その、ようやく、つい零れたような微かな笑みに、胸が潰れます。
かなしくて。いたましくて。こんなに笑顔の素敵な方なのに。
粘っこいタールのような苦悩が、うざったくまとわりついて。
眉間に深い皺を刻む。
どうか晴れやかに払われますようにと、願ってやみません。
あなたは悲愴なまでに輝く星。その赫々たる光は冴え渡り続ける。
アベンジャーズ三作目、インフィニティ・ウォーで。
あなたを最初に一目見て浮かんだ言葉は『毀れた星』でした。
傷つき、やつれ、そこかしこが破れて、つぎが当てられていても。
それでもなお、やはり、あなたは、星なのです。
星以外の、何者でもありませんでした。
どうしても。

きらきら光っていても。くすんでいても。明滅しても。
あなたはどうしても輝きを放たずにはいられない。
わたしが惹かれてならなかった、その燦然たる高潔さがある限り。
スティーブ・ロジャースという方は、そういう存在でありましょう。
唯一無二の星たるあなた。
あなたに、どうか、どうか、幸いがありますように。










しゃっちょさん、かみさま、キャプテンさん。
このお三方を『BIG3』と呼ぶとか。
知った時は、とても納得しました。
マーベル・シネマティック・ユニバースという、壮大な織物。
しゃっちょさんと、キャプテンさんは、縦糸と横糸だと思いました。
赤と青の。
どれだけ喧嘩して、気が合わなくて、正反対な存在であっても。
このお二人がいらっしゃらないと、物語を織り上げることはできません。
赤い糸と、青い糸。かみさまは、そこに時折走る鮮烈な金糸。
縦糸と横糸の、どちらが欠けても、物語は続けられません。
「じゃあ、もし、欠けてしまったら?」と考えた時。
「蜘蛛の糸」と気づいて、なきたくなりました。
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