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とまり木 常盤木 ごゆるりと

ひねもすのたのた

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本を愛し、血を流す


5をクリアした余韻をまだいんいんと響かせたまま。
今度は映画に行ってきて、また別の余韻を響かせています。


図書館戦争、みてきました。
公開から一ヶ月以上経ってから、という随分遅い参戦です。
いや早く行きたかったのですが最初のうちは混むと思いまして。
ずらしたお陰で、ゆったり観ることができました。
うう、原作読んでる頃からずっと、待っていたのですよ。
実写化してほしいなあ、実写で見てみたいなあ、って。
アニメの時も勿論喜びましたが、実写は更に感慨深いです。
ただ、当然心配もありました。
きちんと映像化してくださるのかしら、と。
けれど脚本が、ドラマの広報室と同じ方だと知りまして。
ああこれは大丈夫だと、心底から思いました。
なので安心しきって、お話の世界へ身を委ねてきました。

その結果がタイトル前の嗚咽でした。

かろうじて耐えて、タイトルがじわじわ表示される頃に落涙。
念のためハンカチ用意しておいて正解でした。
だとしても、予想よりもうんとこさ早い出番でしたが。
まあそれでも歴代一位ではありませんけれどね。
……題名が出るまでに号泣したのは、はやぶさくらいです。

ネタバレ満載ですので、あとは続きに隠しておきますね。
ともあれ原作未読の方でも、是非観て頂きたい映画でした。
本がお好きなら。
本という存在を、紙と糸とインクで出来た『物』以上におもう方なら。
きっとタイトルが表示される頃には、涙を落とされるはず。
できるならわたし、もう一回観に行きたいくらいです。
それくらい、心からおすすめできるクオリティでした。


問題は出だしですよ。
わたしがのっけからハンカチに指を伸ばす原因ですよ。
『本が焼かれる』から。
原作読破組なので、知っていましたし、分かっていました。
あの世界は本が焼かれる世界なのだと。
けれど実際にその光景を、想像ではなく、目の当たりにしますと。
尋常ではない衝撃に見舞われました。
そして改めて、わたしは本が好きなのだと思い知りました。
本が焼かれる。引き裂かれ、穿たれて、蹂躙される。
誰かの胸に抱かれ、誰かの指に愛された本が、火と煤と硝煙にまみれる。
なんという苦痛。
この痛みをどう表現すれば? ……そうですね。
大きく広げられた長い五指が、胸の真ん中に突き立てられるような。
そしてぶちぶちと皮膚を突き破り指の形に肉を抉っていくような。
そんな痛み。怒りより悲しみが先に立ちます。
あそこで焼かれていたのはわたしの愛する本なのかもしれない。

そして涙腺に追い打ちをかけるのが稲嶺司令ですよ。
司令の扱いに関しては、わたし個人的には文句なしです。
だって、稲嶺司令を演じられる方は、お一人しか……。
なので公式サイトを見に行った時は納得しながらも首を傾げました。
どうするの。どうやるの。
だってあの方は、もう、いらっしゃいません。
映画での司令の扱いは、有川せんせ、たってのご希望だそうですが。
お見事でした。素晴らしい着地点でした。
劇場で内心叫びっぱなしでした。
「しれえええぇぇぇぇ! いなみれしれいうわああああぁぁん!!」って。
あの続編まだですか。内乱まだですか。

すっかり後に回ってしまいましたが、キャストも素晴らしい。
教官役は最初に聞いた時「えー、もうちょっと体格いいほうが……」
とか思ってましたがごめんなさいあの方体格すさまじい。
アクション場面も映える映える。
あの方のためにアクション増やすのも納得です。
ちょっと調べてみましたら、本気で格闘技してはる方なのですね。
道理で。
同じ制服のシャツ着てても、手塚と全然違いました。
手塚の方は上背があって筋肉もある風なのにどこか細身で。
なのに教官ぱっつんぱっつんでしたもの。
あんなに真面目で熱くて強くてな方ですのに。
要所要所での、内心での動揺を思うと、ついくすくす。
後の究極バカップルですもんね…生命の危険をおぼえるレベルの……。
あまいのだいすきもえぎさんでも驚異的糖度に逃亡をはかりかけました。
そんなおふたりさん。はーもーかわいいかわいい。
女子ふたりできゃいきゃいしてるのも、もう本人としか思えません。
あそこ見て、特に「ああこれは確かに郁さんと柴崎さんだ」てなりました。
男子組も小牧さんがいいなあ。小牧さんがいいなあ!
あの続編まだですか。レインツリー方面まだですか。
ブラック小牧さんが見たいですよ!
手塚サディスティック兄に唯一対抗できるであろうブラック小牧が!
早い話が小牧さんに嫁を早く。
最後の最後に手塚と柴崎さんもきてにまにま。
うやーみんなラブカポーでかわいいなあ!

音楽もやったらに良くてサントラ欲しくなりました。
何をしてはった方なのかと思いましたら、仁先生でしたか。
ああそれは良い曲なわけですね。
図書隊全般や図書館のデザインも好き。
最初女子の制服スカートかと思っていまして。
郁さんのキック時に「あぶなあああい!?」て、はらはらしました。
キュロットで良かった。キュロットで本当に良かった。
玄田隊長はやや小柄? な印象でしたが存在感で問題なし。
それより副隊長のツッコミが常に的確で大好き。
あと進藤さん! スナイパアアァァァ!
パンフの内容も良かったです。
スタッフさんやキャストさん、協力の方々。
皆が一丸となって、楽しみながら、愛しながら、作られている。
ただちょっと解説でツンデレツンデレ言いすぎな気もしましたが。
それもラブ。これもラブ。

最初に読んだ時は「軍事+ラブコメなんて、どんなニッチな……」
と思ったりもしましたが。可愛いので、問題ないです。
世界中のどんなところにも、かわいいものは存在するのですから。
そして後に出た本が『ラブコメ今昔』だったので。
「有川せんせ開き直った!」て、なりました。や、良い本ですよラブコメ今昔。
ともあれ。
まとめますと、拍手を送るより他ない、文句なしの実写化でした。
原作ありでここまで見事な映像化は、近年なかなかないのでは。
脚本の野木さんの、有川作品理解力が素晴らしい。
もうほんとブラボー野木さん、と観劇後真っ先に思いました。
で、続編まだですか。内乱はー? 危機はー? 革命も!
あ。ただ別冊は結構です。
もしあれを映像化されたらわたしの精神がもちません。
糖度が…糖分が……限りなく致死量に、近……。
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