とまり木 常盤木 ごゆるりと
ひねもすのたのた
西方へ祈りを
今日は、もっと別のこと書こうと思っていたのですけれど。
朝一番のニュースで、全てがひっくり返ってしまいました。
本日はポニョとか刀とか迷子とか鹿とか色々あったのです。
友人との気紛れドライブが凄まじいことになったのです。
でも、その途次で本人たちの笑いも乾いたものとなった珍道中はまた後日。
今は。こちらを。
こないだ、来年大河で、さんざぐちぐち申しておりました。
そして書いた後、ふと思ったことがありました。
ついつい、思い浮かべるだけで、にこりとしてしまうようなことです。
お声のこと。
お声といえば、去年の大河は素晴らしかった、と。
何と言っても、おやかたさまはいわずもがなの筆頭ですし。
おぶさんの朗々としてよく通るお声も、とても耳に快かった。
そうそう、真田のおとうさんおとうさんを忘れてはいけません。
真田のおとうさんおとうさんはいつも、心地良く場面を裏切ってくれて。
場に応じて使い分ける声の柔軟さは、まるで手品のように変化して。
けれど。厳めしいときも、笑い声も、常に僅かなお茶目さと快活さを残している。
勿論、武田以外の皆さんも素敵で。
北条のおじいちゃんパパなんてトップクラス!
最適に張られた鼓のようで。そのくせ粘り強い鋼が震えるようで。
殷々と彼方まで届きそうなお声。
上杉方も、直江のおとうさまのお声ががどっしりとよく響いて好き。
でもでも。
『うさみさんの、柔らかくて穏やかで、
けれども綺麗な細い金属が、りん、と一本通っているようなお声が、
たまらなくだいすき』
そう、思って。
あのお声を思い出して、それだけで快くなって。
ついつい、にっこりうっとり、してしまいました。
その次の日に。あんなニュースって。
朝から泣き出してしまいました。
おがたさん。おがたさん―…うさみさん。
ありがとうございました。いっぱい、いっぱい、ありがとうございました。
だいすきでした。
ご冥福をお祈り申し上げます。
ほんと、どうして今年はこんなことばかり。
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