とまり木 常盤木 ごゆるりと
ひねもすのたのた
かしこみ かしこみ
十月の一日が晴れで良かったです。
ほんと、この日は晴れてもらわねば、困るのです。
とうとう突入神無月。むしろ地元では祭り月です。
年に一度、そのたった二日間のためだけに、一年を暮らす土地柄です。
カウントダウンが始まる前から、既にてんやわんや。
特に一日は十月初日ということもあり、村中が浮き足立ちます。
当日のお寿司や、家では作れないオードブルの予約といった手配。
村のあちこちに、にっさん(漢字不明)も立てねばなりません。
木製の…まあ、簡易鳥居みたいなものです。ちょうちんついてますが。
あと、村の中の道にある、電柱に注意書きの張り紙がべたべた。
『追突注意』って(笑)
電柱と屋台(軽い方でも一トンくらい?)がよくぶつかりかけるものですから。
電柱が壊れるの大変、というのもありますけれど。
これに人間挟まれたら、まず助かりませんからね。
ごくまれに、それで人死にが出るので油断ができません。
それに何より、お宮へお守りのお札を貰いに行かなければ。
去年、我が家はなんとか大怪我もなく済みましたけれど。
お札もなく、男連中にお祭りをさせるわけにはいきません。
――去年、旦那さんと息子さんが揃って骨折された知り合いの奥さんは、
必死でお祈りしつつお札を守りに縫いこめていはることでしょう。
ともあれ。しっかり、かみさまにお願いしておかないと。
どうか、今年も無事に祭りを終えられますように。
せっかく頂いた拍手のお言葉。
お返事をしたく思うのですが――いましばし、お待ちください。
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