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とまり木 常盤木 ごゆるりと

ひねもすのたのた

 

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内緒の数字は80と200


今年の読書目標冊数を、クリアできましたー。わーい。
上手いこと十月に滑りこめました。あと二ヶ月で、どれだけいけるでしょう……。


でも、数が多けりゃ良い、ってものでもありませんね。
つまらない本をどっさりより、素晴らしい本を一冊きり、のが良いのでしょうし。
内容勝負!ということで、数はさほど気にせずとも、と思いますが。
やはりそこは人のサガでして。ついつい、数を追いたくもなってしまうのです。
手帳についてる、本などの感想スペース。
あそこが白いままですと、どうにもすうすうして落ち着きません。埋めたくって。
年間冊数、頑張れば大台に乗れるやもですけれど。
流石に二ヶ月で二十冊はきついので、素直に諦めます。
残り期間は消化試合と考えて、大物に挑んでみましょうか。
もうノルマ気にせず読めるので、一冊にどれだけかけてもそわそわしません。
古典か、それとも近代の名作系か。
ううんいっそ開き直って、アシモフへ指を伸ばすのも良さそうです。
アシモフは今年の頭に凄まじい大物を終えて以来触れていません。
いえあの…あんまり、どっぷりたっぷり堪能しきってしまったもので。
しばらくはもういいや、というくらいおなかいっぱいになってしまったのです。
でも今ならば、ちょっとおなかすいたやもしれません。
何からいきましょうか。うきうき。

そういや絵本もあと一冊で大台なのでした。
けれど、こっちは途中で一気にペースが落ちてしまいまして。
原因はわたしのアンテナの低さゆえです。
絵本を読んでみよう!と年初に思ったのは良いのですけれど。
どこから手をつけたものか分からなくって。
ので。図書館の推薦図書置き場をローラー作戦することにしたのです。
もう既に置いてあるものですから、並んでる場所から取ってくるだけ。
薦められるがままです。単純。
で、そうやっているうちに……制覇してしまいまして。
今度は全部、自分で探さなくてはいけなくなりました。
ええあの図書館の膨大すぎる絵本棚の中から。
一応めぼしをつけたりはするのですが、探すの大変だわ時間かかるわで。
最近はもう開き直って、全部予約で取り寄せるようにしました。
けれどそれでも。
どの作者さんのどれがいいか、同じお話でも絵描きさんは誰かなど。
あれこれ考えつつの予約なので、手間がかかってしまうのです。
……ワガママと言われれば、それまでですね。すみません。
取り敢えず今はゾロトウを片っ端から読んでいます。
言葉の響き方が半端ではありません。
何あのさらりとして飾らなくて水みたいに染みるミルクみたいな言葉。
ゾロトウ終わったら次はどなたにすれば良いのやら。
エッツか…ベスコフ、いや、キーツでしょうか。うーん。
あれこう考えると結構まだまだ読みたい方いはりますね。
けれど、もし何かおすすめ絵本がありましたら、どうか教えてやってください。
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歌うように、軽やかに


本のことを書こうとしましたら、全力で話がそれていました。
いつものこととはいえ、それすぎて本題にもは入れなかったというのは流石に。


本の話題が続いているのは、単純に上記の理由です。
ええ、『わやわやしていたら辿り着けなかった』というだけ。
どうしようもありませんね。
ですので、今度こそ!ちゃんと本のお話です。
久し振りに、きちんと感想を書き留めておきたい、と思いましたので。
一応手帳にも感想は残しているのですが(ほぼ日手帳ですので)
そちらには数行程度しか書けませんので、こちらにがっつりと。


『木曜日はあそびの日』を読みました。
長編ではなく、短編集。色んな種類のお話がたっぷりでした。
ほんと、久し振りに児童書であたりだと思いました。
いえ、あたりはずれというのは適当ではありませんね。
単に自分の好みに合致するか否かというだけで。
そういう意味でしたら、今回は実にばちこーんとはまりました。
ふう。楽しかった。

児童書ですと、イギリスはどっちゃりと数はあるのですけれど。
国民性なのか、合うものと合わないものがくっきり分かれるのです。
あくまで個人的な感想ですが。
児童書なのに、シニカルというか、斜に構えているというか。
あちらのジョークが強すぎて、わたしにはどぎつく思えてしまうのです。
恥ずかしながら、わたしアリスは読めませんし。どうにも、合わない……。
もっと読むべきとは分かっているのですけれど。
このことを以前友人に相談しましたら『ええやんあんなロリコンのおっさんの』
と返されました。友人よそれ言っちゃ駄目。
けれどイギリスのは。逆に、合うものはこの上もなくどんぴしゃです。
アトリーとかド・モーガンとかめろめろです。

で、今回読んだのは、フランスの作者さんのです。
飄々として、洒脱。文体にもいやみはなく、地に足がついていて。
ああエスプリってこういうこと、と快く読み進められました。
それと、ネタバレになっちゃうので、はっきりとは申しませんけれど。
この方が書くに到る過程すら素晴らしい。
それを軽く解説した、まえがきの段階で『ああわたしきっとこのひと好き』
と思わせたほど。あんなに素敵なまえがき、滅多にお目にかかれません。
まあまえがきで本人が内容ネタバレしちゃってるのもありますけれど。

美青年と相思相愛だったギターが、
彼を奪った新参者のエレキギターに向ける品の良い恨み節。
優しい子供の悪魔が良い子になりたくて、ローマ法王へ相談へ行き。
カウンターの鉢にいる魔法の金魚は賢者じみた知恵を持つ(ただし通訳必須)
パリのとある通り、小さな居酒屋さんで生まれたこれらのお話。
かわいらしくて、くすっとできて、そしてとても真っ直ぐ。
けれどそこに真摯さは保たれていますし、何より軽妙。

中でも特に好きだった、文中のやりとりを、一つだけ抜き出し。
もしかしたらいけないことやもしれませんので、続きに隠しておきます。
この作者さんの他の作品も読みたいものですが。
図書館で探してみると、この一冊きりのようでした。残念。

硝煙と国防とラブコメと


モナドわあわあ言うのも多少は落ち着きましたね。
まあ、それはついったで言うてるからやもですが…たまには本のことでも。


ありかわせんせの、フリーターのやつ(未読)、ドラマ化なのですね。
阪急電車も映画化ですし…映像化が続きます。
でもわたしはこれらより、軍事系のが実写で見たいです。
えぬえちけでよく、期間の短い連続ドラマ枠があるじゃないですか。
あそこでやって欲しいです。クジラの彼かラブコメを。
特に前者!みたーい。
軍事+ラブコメなんてニッチだかなんなんだかですが可愛いのでいいです。
自衛隊の広報さんが、がむしゃらに四苦八苦されるよりも。
ありかわせんせのをドラマ化したほうが、よっぽど効果は高いと思います。
わたしもお陰で、図書館行くと軍事関係の本が気になりだしました。
男前な彼女たちで鉄と油にまみれてたまにぞくりとしながらも可愛い。
きっと、素敵だと思いますのに。

ただ、最初に読んだのが図書館シリーズでしたので。
実現する可能性は低いと思いつつも、これも実写で見たいです。
そんなことを知り合いの司書さんに話しておりましたら。
『うーん、館内で銃撃戦は困るなあ……』って仰ってました。ですよね。
撮影協力物凄く大変そうです。でも、日野さんならやってくれるのでは。
実現したら、絶対に楽しいと思うのですけれどね。
あと、スタッフロールの協力欄みたいなところに。
『自衛隊』と『図書館』が並ぶのはさぞかし斬新だろうと夢想しますし。
普通なかなか繋げて考えられない二つの名前が協力関係なんて。

映画の阪急電車は、観に行くかどうかはまだ未定です。
評判次第でしょうか。原作のよさをどこまで引き出して、いえ残してくれるのか。
わたしホルモーの原作は大好きですけれど、映画は行きませんでしたし。
最初は行く気まんまんだったのですが……鬼が。
鬼のデザインの、あまりの可愛くなさに、がっくりしてしまいまして。
そういやマキメさん、今度はトヨトミのほうが映画化ですっけ。
でもあれも、設定がかなり変えられているようですし。
主要メンバー二人の性別が逆転してるってどういうこと。
旭さんは女性だから良いのでしょうに!
むしろ性別逆ならなりたたないような場面が幾つも出てきちゃいますよ。
それにそもそも、あの作品の中で『旭』という名前の『女性』だからこそ。
最後まで『ええじゃあこれどうなの』とうきうきはらはらするといいますのに。
マキメさんは、映像化に恵まれないのでしょうか……?
あ、そうそう。阪急電車に関して、未読の方に一つだけ感想を言うとしましたら。
『一番笑ったのは、あとがきです』とだけ、お伝えしておきます。
そして最初、阪急電車が出た直後。
タイトルがタイトルで、書いてる方が書いてる方なので。
『……阪神と阪急の抗争は遂に最終局面を迎え……?』
みたいに電車会社同士の戦いを想像していたのは秘密です。

……なんだかこれ、映像化の話ばっかで、本じゃないですね。
カテゴリ分類間違っているような。でもごり押します。わあタチの悪い。
今度こそ、きちんと本の話!自分でまとめておくためにも!

もしくは図書館丸ごと、あんぐりと


読みたい、読むべき本が多くて困ります。けれど今は、目の前のを消化。
あと一週間で二冊…あと一週間で二冊……!


本を、食べられたら便利でしょうねえ。
手当たり次第に、口の中へ、ぽぽうぽうと放り込んで。
ぎむぎむ噛み砕いて嚥下したら、内容が全部頭に入るのですよ。
でもたまに美味しくない(=面白くない)本に食中り起こすのですよ。
けれどそんなリスクがあっても、できたらなあ…と思ってなりません。
いっそ、咀嚼なしの、丸呑みでもいいくらいです。
知らないことが多すぎて。
読んだことのない本が多すぎて!ああ、丸呑みにしたい。
……いえ。やっぱり、いけません。
一枚、一枚。丹念にページを繰る喜びを、知っているのですから。
一行、一語、句読点の一つ一つに到るまで、そこには意味があります。
書き手のこめたおもいを受けるためには、指と目で、触れなければ。
こちらも真摯であるべきです。
向こうがぞんざいに書いてるときは、こっちも容赦しませんが(笑)


本の話題なので、ついでに書いておきましょう。メモ代わりに。
先日、日記で書いたように、もりみとみひこさんを読みました。
知り合いの方に『ホルモーのマキメさんに近いよ』と言われたので。
マキメさん好きなため、言われて、そろそろ読んでみて。
ああ確かに近い、と思いました。
けれど決して、重なってはいないのです。

共通点はあります。すっごく分かりやすいの。
どちらも京大のお話で、どちらも京都のお話です。
それと、磐石な知識に裏づけされた、こっそりとした引用や、台詞回し辺りとか。
でもやっぱり、決定的に違うのです。
そうですね…マキメさんの文章は、ユーモアというよりウィット。
漢字で書けば、諧謔より機知。さらりとして爽やかで。押しつけがましくない。
さりげなくひそませた一言に、読み手はつい、くすりとしてしまうのです。
一方もりみさんの文章は、全体にシニカルです。
シニカルって、適切な日本語がわたしには分かりません…『皮肉げ』とでも?
斜に構えて。けれど斜に構えた自分に、ごろごろ転がって悶えているような。
シニカルになりきれない愛嬌みたいなものがあります。
どちらも、多分、好きです。
でも二択ならやっぱり、マキメさんのが好きです(笑)胸に気持ち良いのですよ!

『夜は短し歩けよ乙女』に、ことあるごとに出てくるある言葉が好きです。
恋焦がれる黒髪の乙女と、どうにかして素敵なことにならないかと画策し。
我が国随一の学府に集う俊秀な頭脳を、間違った方向に総動員する青年。
あれやこれやと作戦を練り、身も蓋もなく言えば妄想をフル稼働させ。
一人で完璧なシミュレートを行ってから、ふと我に返って一言。
『恥を知れ。しかるのち死ね。』
頭を抱えながら悶々とのたち回っているさまが目に浮かんでなりません。
読むたび思わず、この一文で笑ってしまいます。語感が良すぎます。
しかしつくづく、偏差値の高い男性を書かせると、天下無双な方です……。

個人的には、『恋文の技術』が好みでした。
最初に読んだのがこれだった、ということもあるやもしれませんが。
元々、もりみさんは一人称で書くのを得意にしてらっしゃるようですし。
その形が、書簡形式であるこのお話には、よく合っていました。
あ、それと。
続けて何冊か読んでいると、ふっと不思議に思うことがありまして。
この方も…別々のお話、世界観を繋げて書いてらっしゃるのですね。
どこかで聞いた単語とかが、ひょっこり顔を覗かせるものですから。
作品の順番ぐちゃぐちゃに読んでるので、綺麗に繋がってくれません。
もう、まだ何冊か読まなくては。

あと一つ、読んでいて思ったのは、『ああこれは映像化難しいわ』でした。
マキメさんよりデビューも早く、本の数も多いですのに。
あんまり、もりみさん作品は映像化されていないのですよね。
世界観というか、ある種独特なものがあるので、形にはしづらいはず。
その辺りも、作品がんがん映像化されているマキメさんとの違いでしょうか。
映画やドラマは無理でも、舞台化はされているようですけれど。
……とか思ってたら、とうとう映像化するのですね。
まさかアニメだとは思いませんでしたが、どこかでえらく納得しました。
でもその作品、わたしまだ読んでいなくて。
あああもう!これで読まなきゃいけないの、更に増えちゃいましたよ!(笑)

じりじり迫りくる返却期限


年末年始にいっぱい読むぞー!と、本を多めに借りたのは良いのですが。
案の定読み切れず、今になってあわあわ手をつけています。


何かもう、最初からオチが見えていた気もしますが。
それでもついつい、多く借りてしまうのは、仕方のないことですね。
地元の公立図書館の最大貸し出し冊数が、六冊までなので。
いつもは目一杯に借りないくせに、今ばかりはと、限界に挑んでしまいました。
その結果、三が日もぶっちぎった現在、未読あと二冊、というありさまです。
ま、まあ返却日にまだ余裕はあるので、大丈夫なのですけれど。
なんとはなしに、気が急いてしまいます。
地道に読み進めていきましょう……。

が。
今、わたしが読んでいる本は、原則、自宅でしか読めません。
移動中や休憩中、気軽に取り出して開くわけにはいかないのです。
ええ…まさかページ数が六百近いと、流石に重くて……。
ネット予約で取り寄せたときは、ちっとも気づかなくって。
図書館へ受け取りに行って初めて現物を見たときは、少々おののきました。
甘かったです。まさかここまでの厚さとは。その上サイズ自体も大きくて。
だって、縦に立ちますからね、この本!
ごめんなさいアシモフ先生。どこかで侮っていたのやもしれません。
児童書のSFアンソロジー読んでから、やっとこさ興味を持って。
アシモフせんせロボット特化短編全集が図書館にあったので、喜び取り寄せ。
ここまでとは思いませんでした。
最初はどうしようかと思いましたが、すぐさまあることに気づき、目覚めました。
一冊丸ごとロボットのお話…ページを繰っても繰っても、機械の子まみれ……。
……とんだパラダイスですね、いやっはー!
うっきうっきしながら、ページをめくっています。機械だいすき。
文体にきついクセもないので、厚さの割りに、さくさく読めて快適です。
しかし相当な高確率で、正しいSF好きには申し訳ない読み方をしているはず。
あまりに専門的な用語はちょっと斜め読みしてますごめんなさい。
あと、何かもう基本が機械めろめろなため、全体的に実に気の毒な読者です。
でもこれに関しては、黒いナイトがいけないのですよ。
世界一愛らしいAIであるくろがねの騎士が、
幼いわたしに機械の可愛さを叩きこみました。
ああ、愛しのナイト。なんであないにかわいいの。
くう。うっかりDVD見たくなってきちゃいました。
いえいえでも今は本を読まないと!

あ。そういえば、年末ぎりぎりに読んだ児童書SFアンソロ!また騙されました!
怖がりだから、怖くなさそうな児童書を選んで借りてるといいますのに。
まあーた、思いっきり正面から怖い話を混ぜてきやがりましたよ。
…確かに副題が『世界最後の日』ですし、バッドエンドやるきまんまんですが。
一冊丸ごと界崩壊だと、やはり流石に凹むものがあります。
けれど、もう少しでそのアンソロ全巻制覇だったりしますし。
最後までつきあおうと思います。色んな作家さんを知って、触れられましたしね。
興味をおぼえた作家さんの作品へ、またちらほら指を伸ばそうかと。
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