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とまり木 常盤木 ごゆるりと

ひねもすのたのた

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ダイヤモンドのつめあわせ?

もう色々題名で悩みすぎて方向性が迷子通り越して行方不明です。
世の方はどうやって題名て決めてはるのでしょう……。


本日は、もりもりありったけ詰め合わせです。
なにせ仗助くんのお誕生日期間なのですから!
ぜひともお祝いがしたくって、あれもこれもと欲張りました。
しかし何より恐ろしいのは。
それなりにお話詰めこみましたが、まだまだストックがあるということ。
いえ勿論、まだ書いてませんよ。
ただお話の種はどっさりあるのですよ。じょうすけくんおそろしいこ。
書きたいことがありすぎるのです。
何せ、とっても魅力的なダイヤモンドですから、彼は。
きらきら輝く前の、原石ですけれどね。
だからこそ、惹かれて仕方がないのでしょうか。
ほんと、わたしがおとこのひとをこうも書くのは珍しい……。
とはいえ、今回も徐倫さん書いてますのでおんなのこ飢餓は回避してます。
ああ。もっと大々的におんなのこが書きたい。
なので次のゼノブレは張り切りますね。

短いの三つに、少し長めのが一つ。
あとは前にも書いていた会話集の修正版と、単なる描写メモです。
しかもこの短いの三つも、前に日記に載せていたものの肉付け版です。
単なる骨だったものを、きちんとしたお話に、仕立て直してみました。
なので拙宅の日記をよくご覧の方には、あまり新鮮味がないやも……。
それでもよろしければ、続きからどうぞです。








『最後の一機にこめる願いは』(4部。本編時間軸)

 杜王グランドホテル324号室は決して遊び場ではないというのに、いつの間にやらすっかり高校生たちの行きつけ訪問先になっていた。なんだかんだと賑やかな雰囲気が室内に満ちるのを、部屋の主も悪いものとは捉えていないため、元気な少年たちはますますもってはしゃぎだす。
 今日など、とうとうゲーム機の本体一式とソフトまで持ちこんで、どこの家庭よりも大きな、ホテル備えつけのテレビへ接続しだしてしまった。ソファへ腰かけて、英字新聞に目を走らせていた承太郎が、やれやれと短く呟く。けれど、止め立てはしない。その分かりにくい許可の声を聞き逃すことなく、仗助はにっかと笑って電源を入れた。

「最近のゲームは綺麗な映像をしとるのー」
 赤ん坊を腕に抱き、テレビからは多少の距離を取った位置にある椅子へ座り、ジョセフは老眼鏡越しの目を眇める。
「わしが最後にゲームをしたのは、十年以上前じゃからなあ」
「それだけあればゲームも随分、進歩しちゃいますしね」
 画面の中では、小さな宇宙船と海洋生物じみた姿をした敵勢との攻防が、めまぐるしく展開されている。火花どころではなく光弾と光線が激しく散る光景を、ちっとも目で追えていない老人が、しみじみと感嘆の声を上げるのに康一がやんわりと応じる。しかし話しながらも少年はこっそり、この場にいる誰よりゲームに縁遠そうなニューヨークの不動産王が、ゲームに触れた経験を持つことを意外に思った。
 そうこうしている間に、テレビの前で床にあぐらをかいて陣取り、自機を操作するたび僅かに自分の体も動かしていた仗助が声を上げた。
「ぐあっ!?」
 たまに歯の隙間から滲み出す程度に留めていたうめき声が、とうとう明確な短い悲鳴になった直後、爆発音が響いた。隊列を作ってこちらへ狙いを定めてくる敵の群れや、散発的にばら撒かれる弾丸は、どうにか潜り抜けてきていた。しかし画面を埋め尽くす敵の巨体と、その大きさに相応しい瀑布じみた砲弾の猛攻に、とうとう屈してしまった。
 重たげな溜め息を吐き出して、目に見えて肩を落とす仗助へ、億泰はにやにやと楽しげに視線を送る。
「しかし仗助よぉ~、おめーゲーム好きなくせに、ほんっと下手だよなぁ~」
「くっ…画面がでかけりゃあ、避けやすくなると思ったのによー…」
「仗助くん。それ絶対、効果ないと思うよ」
 腕前無関係じゃあないか、と康一から付け加えられ、咄嗟に仗助が言葉を詰まらせると、傍らにふんぞり返る億泰は遠慮会釈なく大笑いしてみせた。仲良し二人のゲームにおける実力は似たり寄ったりで、奥歯が見えるほどに笑い声を響かせている億泰も、撃沈したのは仗助と大差ない場所だった。けれど最終的な得点としては、億泰のほうが上回っているため、そこから生じる余裕とからかいだった。
 その事実を、仗助もきちんと理解している。だからこそ、口をへの字にするや親友にそっぽを向いて、再戦に臨もうとコントローラーを持つ手に力をこめる。
「すっ、すぐに練習して、おめーのスコアなんて抜いてやっからなー!」
「――ああ。少しは上達しておいたほうがいい。ゲームが下手だと、いざって時に、死ぬからな」
「えっ」
 これまで会話にもゲームにも興味のない風で活字を追っていた承太郎が、手にした新聞を、ばさりと卓へ置く。淡々ともたらされた、年上の甥によるゲーム論に、思わず仗助が声を漏らす。画面に向けるはずだった顔を、思わず後方へ巡らせてしまう。
 あまりの内容に目を丸くする息子を気にする様子もなく、のんびりと老人も孫の意見に同意を示す。
「そうそう、死んじまうからのー。ゲーム下手じゃと」
「えっ」
「えっ」
 今度は隣でぽかんとしていた億泰すら加わって、二人の少年が短く動揺の声を落とす。

 訳知り顔で年長者二人は頷きあい、更にジョセフから「イカサマもできたほうがいいのう。命にかかわることじゃし」と追い打ちじみて笑顔で付け足され、高校生たちは硬直したまま、ただ沈黙を守るのみだった。
 康一が「一体どんな人生を歩んできたんだろう、この二人……」と数奇な運命を背負う、星のお家の事情に思いを馳せている間に。強張った手に握られたコントローラーの先に繋がる、すっかり動きを止めてしまった仗助の自機が、またも画面の中で無抵抗に撃破された。




『威厳尊厳それ以前』(4部。イカサマ騒動後)

 自宅が燃えた。まんまと金を掻っさらわれた。勝手に怪我を治された。けれど何より漫画家先生が許せなかったのは、イカサマを見抜くことができなかった自分自身だった。とはいえ、やっぱり怒りの矛先が向けられるのは、勿論何より当事者の少年で。
 思い出せば思い出すほど、込みあげる忌々しさに腹立ちが募るばかりではあるものの、その一方でふと首をもたげる好奇心もある。彼は、猫をも殺すというそれの権化みたいなものだった。疑問、興味、そこから生じる渇望を満たすためなら、嫌いな相手に会うことも厭わない。

「おい、仗助。お前、なんでイカサマ相手にぼくを選んだ」
 突然、高圧的に質問を投げつけられ、ぎくりと体を強張らせてから、仗助は心底気まずそうに相手へ振り返る。一応向かいあってはみるものの、己がやらかしたことを自覚しているだけに、腰はすっかり引け気味だった。
「……恨み言っスか。は、反省ならしてるぜ!?」
「うるさいよ。単純に好奇心からの質問だ」
 別に謝罪を求めているわけではない露伴は、仗助の不要な言葉をばっさり切り捨て、てきぱきと本題に入る。
「金に汚いお前のことだ。額の大きさを望むなら、ジョースターさんが適役だろうに、なんでぼくだったんだ」
「あんなジジイ相手に、イカサマとかひどいことできねっスよ」
 老人から金を巻き上げるような輩と思われていたのが不服なのか、やや唇を尖らせて答える仗助に、ぼくはいいのかクソッタレと内心でまた露伴は苛立つ。しかし問いはこれで終わりではない。
 イカサマ相手として不足のない懐を持つ人物は、仗助の身近にもう一人いる。にも拘らず、最終的に自分が選ばれその人物が選ばれなかった理由は何か、違いはどこにあるのか明らかにしようと、ゆっくり口を開く。
「じゃあ、承太郎さんは」
「承太郎さんにそんな失礼なことできるわけないだろ!!」

 全くの間を置かず、先程とは比べ物にならない真剣な面持ちと曇りのない瞳で力強く言い切られ、直後『失礼なことをしても良い大人』に分類された漫画家先生怒りのヘブンズ・ドアー発動。




『PaSsIoneをくるりくると掻き混ぜて』(混部。たぶんASB時空)

 共通の友人を通して知り合った少年二人は、自分の能力について相手へ説明を始めるや、それぞれ興味津々に耳を傾けた。世の中には様々なスタンド能力があるとはいえ、治療に向いたもの、というのは珍しい。しかもその稀有な力が、血族の中に二人もいるときたら、関心を抱かずにはいられなかった。
 ひとしきり理解を深めてから、仗助はしみじみと漏らす。
「おれは自分自身をなおせねえから、そっちのが便利だなー」
 何気なく口にしてから、すぐ側に浮かんだまま無言で視線を送ってくるクレイジー・ダイヤモンドに気づき、慌てた様子で向かいあう。「いや、おめーのことはすっげぇ頼りにしてるから!」と、あたふたするあまり、むやみに激しい身振り手振りを交えながら大切な相棒に訴える。
「きみの治し方のほうが、よっぽど驚異的ですよ」
 感情の機微が読み取りにくい瞳を、きょとんと見開いたままのクレイジー・ダイヤモンドへ切々と熱く語りかける仗助を見ながら、ジョルノは目元を和らげる。こちらもゴールド・エクスペリエンスを顕現させ、お互いを守りあうように、ひたりと肌が触れるほど寄り添っている。

 ジョルノの示した賞賛は、やや婉曲なものではあるけれども、真実に心からのものだった。
 自分以外のあらゆるものをなおしてしまう仗助と、生み出した命を部品として埋めこむジョルノでは、治療と一口に言っても方法は全く異なる。初めて仗助の能力を見た時は、まるで時間そのものを巻き戻しているようだ、という感想をジョルノは抱いた。怪我の治癒、という結果は同じでも、自身とはあまりに違いすぎる過程に、好奇心と感嘆は尽きない。
「康一に聞いたぜ? ACT3のFREEZEに捕まっても、木を成長させて射程から逃げたとかよ~。初めてじゃねえのかな、あの重さをどうにかやりすごしたやつなんか。むちゃくちゃ応用きくなぁー」
「隣の芝生はなんとやら、ですよ、仗助。きみだって攻撃にも防御にも繰り出せるあたり、応用という点では図抜けているじゃあないですか。それに康一くんの時は、たまたま意表を突けたからです。二度目はきっとないでしょう」
 お互いの特性を話しあい、意見を交わすも、やはり仗助にはジョルノに優位性があるように見えるらしかった。幾度も口にした賛嘆を、また繰り返す。
「しっかし、体の部品を作り出せるとかグレートだぜ……」
「まあ、イタリアが生んだiPS細胞とはぼくのことです」
「おい。聞いたことねーぞ、そんな二つ名」
 謙遜など皆無に堂々と告げるジョルノの言葉へ、外野から茶々が入る。少なくとも、ジョルノには茶々としか思えなかった。年上の大甥との談笑で密かに柔らかく和んでいた瞳が、即座に冷えた半眼へと変わる。
 瞬間にしてギャングスターの切れ味を備えた眼差しで、声のしたほうを見やると、仲間の拳銃使いが呆れた顔で佇んでいた。彼の隣にあるのはそのスタンドではなく、こちらもジョルノの見知った顔だった。
「そもそもきみ、日本人だろ」
 ミスタを援護射撃するように、康一が淡々と事実を告げても、ジョルノの超然とした顔つきは微動だにしなかった。そんな、圧倒的な肝の太さと面の皮の厚さを誇る後輩ギャングに対し、先輩ギャングは切り口を変えて攻めるべきと、作戦を変更する。
 ジョルノ本人ではなく、その傍らにある姿を、ミスタは勢い良く指差す。
「見ろ、いきなりそんなわけわかんねーこと言われて、ゴールド・エクスペリエンス困惑してるじゃねーか!」
 しれっとした様子で放たれた本体の発言に、どうすべきかと迷っているのか、おろおろしている隣のスタンドについて指摘されても、ジョルノは涼しい顔を余裕で保つ。ただ、半身をいたわるように軽く撫でさすると、小さな声で優しく何事か囁いてやっている。

 依然ミスタの声など素知らぬ顔のジョルノは、何を言ってものれんに腕押しのようで、すかさず今度は搦め手を標的に据えた拳銃使いはもう一人の回復係に声をかける。さっきまで、ジョルノの能力を、さんざ羨んでいた人物に。
「言っとくが、こいつの治療は痛いからな! すっげー痛いからなッ! お前のが便利だし、人に優しいし、ジョルノより立派だぞ!!」
 この実体験に満ち溢れた力強い熱弁は流石に聞き捨てならないか、若きドン・パッショーネはコキュートスから這い出したように凍てついた、凄味のある視線をミスタへ送る。それと同時に、先程の狼狽などあっさり脱ぎ捨てたゴールド・エクスペリエンスが、そっと拳を握り戦闘態勢を取った。
 年下のボスが治療以外の目的で用いる能力を思い出し、感覚を暴走させられるのはまずいと判断したミスタは、咄嗟に距離を取る。じりじりと一定の間隔を保ったまま、ギャング二人が対峙するのに、高校生二人はなんだかなあと顔を見あわせた。
 ただ、ふと。
 ギャングの仲裁に入ろうとする、結局のところ心優しい友人の後姿を眺めながら「二人が一緒にいたら、仗助くんも怪我をしないで済むんだね」と、ACT3にそっと構えをとらせながら康一はしんみりと思った。




『遊び野の城を飛ぶ文は七色の翅で結ばれる』(混部。たぶんASB時空。前回のお話の、ちょっと続き)

「仗助ー、財団の人から手紙預かってきてるわよー」
 休憩所のソファに並んで腰かけ、ジョルノの持っていたチョコチーノに興味をそそられ回し飲みさせて貰っていた仗助が、名を呼ばれて顔を上げる。廊下の向こうからやってくる徐倫は、人差し指と中指の間に封筒を挟んで、ひらひらと蝶のように動かしてみせた。
「おー、サンキュな徐倫」
「随分とあでやかな伝書鳩もいたものですね」
 年の近い血族二人が笑顔で迎えてくれるのに、つられて微笑みかけた矢先、徐倫はその場にいる三人目の姿に気づいて、一瞬ぎくりと顔を強張らせた。
 廊下の途中に設けられている休憩所は、その名の通り、人々が一休みするのに適した空間で。本や雑誌がたっぷり詰まった棚に、やたらと選択肢が豊富な自動販売機。それに加えて大きさも意匠もまちまちの、椅子やソファも多数備えつけてあり、好みのものを自由に楽しく選ぶことができる。どれもこれもが、ちょっとした息抜きのためにと、心を尽くして用意されたものたちだった。
 そのうち廊下を背にして置かれている、一番大きなソファに仗助たちはおり、卓を挟んで向かい合う位置には一人掛けのソファがある。そこには、承太郎が座っていた。
 手元の雑誌に目を落としたまま、ページを繰る以外にたいした動きのない、若い日の姿をした父を見て、咄嗟に来た道を引き返したい衝動に駆られたのは、否定できない。確かにこれまでの彼女なら、すぐさま態度を凍てつかせて走り去ったやもしれない。しかし、今の徐倫は、違う。
 手にした薄い封筒が、励ますように、指の間から存在感を主張する。
 届けなければならないもの。行かなければならない理由があり、逃げ帰る理由はない。ならば進むのみ、と腹を括った娘は、ためらいかけた足で、鉛でもついているのではと思うほど重苦しい一歩を踏み出した。
「―…はい、どーぞ。何かのお知らせですって」
「悪ぃな」
「別にッ」
 瞬間の戸惑いなど感じさせない力強い足取りで、すぐさま徐倫は二人がいるソファの真正面へ到り、ひょいと軽やかに手首を返して届けものを差し出す。それを仗助が受け取ると同時に、どちらが合図したわけでもないのに少年たちはそれぞれ左右に体を動かして、真ん中に一人分の空間をあけた。端に詰めるではなく、中央に徐倫を迎え入れようとする。彼らがそうすることを娘も最初から察していたのか、機を知り尽くしていたとしか思えない呼吸で、徐倫はくるりと踵を翻すと、自身の特等席へ遠慮なく飛びこむように腰を下ろした。
 何かと気まずい父娘のことは、星の家系に関わる誰しもが知るところ。自分たちだって大概ぎくしゃく親子だというのに、仗助とジョルノはそれぞれ自身を緩衝地帯にすることで、無意識に徐倫を気遣い、守り、支えようとしている。
 無言を貫く後の海洋学者は、時折投げる、誰にも気づかれないほど素早い横目で観察を重ね、そう、判断した。

 親しい二人に左右を挟まれ緊張が多少は和らいだのか、鼻歌まじりに封筒を開けようとする仗助を眺めながら、徐倫は緩やかに顔をほころばせる。やがて堪えかねたように、くすくすと声を零し始めると、そのいかにも心を弾ませたさまにジョルノが目を留める。
「何だか楽しそうですね、徐倫」
「ふふ、だってね。おっかしいのよ、その宛名」
「宛名?」
 指摘され、仗助がおうむ返しにする。最初から名指しでの郵便であったため、特に表を確認する必要を感じず、全く気にかけてもいなかった。しかし徐倫に言われ、封筒を引っ繰り返し改めて名前を見直す。
 少年がぎょっと目を見開くのと合わせたように、徐倫は燐灰石の瞳を悪戯っぽく輝かせて声をはじけさせた。
「だってそれ、名前が『空条仗助』になってんだから!」
「おやおや」
「うわぁ…マジだ……」
 薄い封筒を前に、やや顔をひきつらせた仗助に対して、ジョルノはどこか面白がるように飄々とした感嘆を口にする。少しソファから身を乗り出して、見紛いようもなく英字でくっきり印刷された不思議な名前を、徐倫越しに自らの目で確認し、ジョルノはくすりと口角を上げた。
「本当だ。これで無事に届くのだから、運び手がいかに聡明かということを、手紙の存在自体が物語っています」
「ありがと。頼まれた時に気づいて、指摘しといたんで次からは直ってるはずよ」
「おぅ…さんきゅな……」
 最初と同じ言葉を、ちっとも同じではない声音でぎこちなく呟く仗助に、まだ小さく笑い声を零しながら徐倫は向かう。
「ジョースター家の血筋で完全な日本名って、仗助とあたしと……父さん、くらいでしょ。あ、イタリア名のほうが定着しちゃってるジョルノは今回除外ね。ともあれ三人中二人の名字が同じもんだから、きっと仗助も一緒、って勘違いしたんじゃあないかしら」
「恐らく、そんなところでしょう。日本人以外にとって、日本名は分かりにくいものですし」
 足をゆったりと組みながら、誤表記の原因を徐倫が推理してみせるのに、傍らのジョルノは頷いて賛同を示す。この後も、名前をきちんと発音して貰えなかったことのある日本国外在住者たちが、自身の体験を口々に語り合うのに、杜王町の高校生は慌てた声で割って入る。
「いやいや仗助くんは東方っスから! 『東』路の! 奥つ『方』より! で、『ひがしかた』っスから!!」
「更級日記か。よく知っていたな仗助」
 間違えられても仕方がない、で片付けられかねない雰囲気に危機感を抱いた仗助が、語呂合わせまで引っ張り出して自身の名前を強調する。しかしその例えは、主に日本国外で生活している二人にとって非常に分かりにくいもので、必死の訴えをさらりと理解してみせたのは、ここまで沈黙を守り続けていた承太郎だった。
 手にした雑誌から視線は離れないし、長い足は組まれたきり動かない。目に見える変化など表面のどこにも現れておらず、承太郎は子供たちの会話に興味を示していないとしか思えなかった。
 そんな人物が突然、会話へ入ってきたというのに、仗助は零れ落ちんばかりに喜色を満面に溢れさせた。
「授業でやったっス!」
「そうか」
「はい!」
 承太郎へ抱いている親しみを基点として、意見を汲んでくれたことや、例えを褒められたことや、様々な原因がないまぜとなった結果、単純な喜びとして表へ現れたのだろう。そしてこっそり、これまでなかなか会話に混ざれないでいた人物が、やっと自ら歩み寄ってくれたことへの、嬉しさも一欠けらばかり隠し味に落として。
 生き生きとした弾む声と、淡々とした低い声と。対照的な二人が、全く間に緊張感を伴わず自然に遣り取りを交わすことで、まだ休憩所のどこかで密かに張り詰めていた空気が、そっと緩んだようにジョルノは思った。少なくとも、隣で硬くなっていた細い肩から、やんわりと力が抜けてゆくのを少年は肌で感じた。

 柔らかな微笑を面へうっすら刷いた徐倫が、無意識に長く溜め息を吐きながら、ソファの背凭れへ身を預ける。仗助へ宛名を指摘した時と同じように、おかしみを含んだ瞳をきらきらとさせるさまには、ぎこちないものなど影もない。すっかり緊張をほどいた徐倫は、安心しきった様子で何気なく前方へ目をやり、のんびりと呟く。
「あたしさぁ。最初にそれ見た時、婿養子みたいだなーって思ったのよ」
「は!?」
 唐突すぎる徐倫の感想に、仗助が今度こそ素っ頓狂な声を上げる。それと同時に、ぴく、と。ここまで滑らかにページをめくっていた承太郎の指が、一瞬、僅かにぶれたのをジョルノは確かに見た。
 しかし、とうの娘は一人で思案顔のまま、ゆっくり頷きながら続ける。
「思って、どっかで納得しちゃったわ。ほら、うちは父さんが……その、ね。生半可な婚約者だと、認めて貰える気がしなくって。その点、仗助なら性格も能力も、なんだって知ってるし、父さんも評価してるしさ」
「おや、ぼくは候補になれませんか、シニョリーナ」
 徐倫がすらすらと理由を挙げてゆくところへ、いつの間にか彼女の右手を取ったジョルノが上目遣いに微笑みかける。石作りの檻を経る前の徐倫なら、すっかり惑わされてしまいそうな甘い囁きにも、今の彼女は余裕たっぷりの表情でにこやかに応えてみせる。
「あら、勿論ジョルノだって素敵よ。でもね、あたし小さい頃にひいおばあちゃんから『イタリア男の口説き文句には気をつけるように』って言われてるの」
「それは残念」
 芝居がかった音吐と仕草を交わして、顔を見あわせてから、お互い小さく噴き出して笑いあう二人に、仗助は打って変わって不自然に硬い面持ちで向かう。
「い、いや、あのよぉ、徐倫……」
「だって、ご覧なさいよ仗助」
 ぎくしゃくとした声音で、どうにか反論を試みようとする仗助を徐倫はさらりと遮り、卓の向こう側にいる父親を指差す。桜色の爪に導かれ、示された先へ仗助は素直に顔を向けた。
 視線の方向は雑誌に落ちたまま、組まれた足は最初の形に組まれたまま。また、帽子のひさしに隠された表情も、ずっと確認ができないままでいる。ソファに一人で腰かける承太郎は精悍な彫像じみていて、何一つ変わったところなど見受けられない。はずであったけれど。
 これまで聞こえていた紙と紙のこすれる音が、いつの間にか途絶えていて。やっと仗助は承太郎の指がページの縁へ触れるのをやめ、中空で停止しているのに気づいた。そして、よくよく目を凝らすと、その指先が微妙にわなないていることにも。
「ほら、悩んでる悩んでる」
「いやいやいやいや!」
 父親の変化を大叔父も察したと判断し、徐倫は何よりの証拠を見せたとばかりに、視線で同意を求める。しかしその言外の要請に、仗助はすんなりと頷くわけにもいかない。あたふたと大仰に首を左右に振りながらも、ようやっと適切な言い分を捕まえたのか、僅かに顔を赤らめたまま、仗助は徐倫へ真っ直ぐ向きあう。
 ひたりと相手を見据えようとして、けれど時折、照れくささのあまり視線をあちこちへ泳がせてしまいながら、たどたどしく言葉を選ぶ。
「徐倫がそう言ってくれるのは、その、おれも嬉しいし。承太郎さんがみ…認めて、くれるのも、すっげぇ、光栄だけどよぉ~…」
 何ともいえないくすぐったさに、ただでさえ垂れ目がちなところへ更に目尻を下げながら話していた仗助が、後半へゆくにつれ物言いを不明瞭にさせてゆく。その過程が不思議だったのだろう、思わず小首を傾げながら聞き入る徐倫の前で、仗助は彼女の後方へ顔ごと向き直ると、重々しく口を開く。
「……あそこで、この世の終わりみてぇな顔してるアナスイさんのためにも、この話題はそろそろ打ち切ろーぜ……」
 仗助が視線を投げるのは、廊下から休憩所へ繋がる入り口にあたる、壁の端。そこから体半分だけを覗かせて、ソファの方向へ絶望に染まりきった表情で圧倒的なドス黒い気配を発している青年へ、仗助はどうするか少し迷ってから、しゃちほこばった会釈を送った。

 どこか澱み始める休憩所の空気も全く気にかけることなく、ジョルノは超然とした態度で、チョコチーノの紙コップを傾ける。
「ポルナレフさんから聞いたことがあります、自身の抱く恨みの念を、そのまま力に変える類のスタンド使いがいたとか。今の彼がその能力を持っていたとしたら、勝てる気がしませんね。あれが噂に聞く漆黒の意志ですか」
「冷静に分析してる場合かよ! あれぜってぇ誤解してるって! ぜってー途中からしか話聞いてねえって!!」
「さっきの話題なら、どこから聞いても抱く感想は同じですよ。良いじゃあないですか、婿養子候補筆頭で。ぼくなんて、最終選考にも入れて貰えないんですから」
「ジョルノお前、実はこっそり根に持ってねえか……? とにかく、このままじゃあ、おれバラバラにされるかもしんねえだろ! クレイジー・ダイヤモンドで自分自身はなおせないんだぜ!?」
「大丈夫ですよ、仗助。分解されても、ぼくが治しますし」
「激痛確定じゃあねーか!」
 身の危険をひしひしと感じている仗助は荒い口調で言い募るが、一方のジョルノは優美と呼んで良いほど穏やかな微笑で応じている。自身を間に挟んで、一方的にぎゃいぎゃいと賑やかしく言いあう少年たちを見守りながら、徐倫は微苦笑を浮かべた。
 ちらと一瞬アナスイに向けた目を細め「そんなこと、あたしが絶対させないのに」と、胸の内で思いつつ、まだ続く二人の元気な遣り取りに楽しく耳を傾ける。
 親しみ深い、快い空気に身を浸しながら、ゆったりと背凭れへ全身を任せようとする。ここは余りにも心地良くて、揺り籠じみた安らぎに溢れていて、目を瞑ればすぐさま眠りに落ちてしまえそうなくらいだった。
 なら、試してみようかしら、と徐倫はゆるゆると瞼を下ろす。そして瞳が閉ざされる直前、徐倫は視界の端でスタープラチナがどこからともなく取り出したベアリング弾を、廊下へ向かって構えるのを目撃した気がした。


 そしてこの後。東方『定』助の参入により、スピードワゴン財団事務局が更に混迷を深めることを、一同はまだ知らない。




6部アニメ(仮)鑑賞会を歴代主人公たちで開催してみたら:


第一話:

2「オーノー! 開始数分で承太郎が吐血したぜ!?」
5「まあ確かに、最愛のお嬢さんが開幕からあの台詞だと、父親としては心臓麻痺級の衝撃でしょう」
4「なに落ち着いて分析してるんスか! くっ…すまねえ承太郎さん、おれじゃあ流れた血はなおせねえんだ……って、ひいじいちゃんも気絶!?」
5「! おとうさんっ……!?」
2「百年単位のジェネレーションギャップは刺激が強すぎたってワケね。あとジョルノに仗助、普通に喋ってるつもりだろうが、お前ら顔、真っ赤だぜ」




戦闘のあるたびに:

4(なおしてえ……)
5(治したい……)
2「おやおやン? 我が家の回復係が、二人揃って治療したそうなご様子で」
1「もし徐倫を治してもらうなら、どっちがいいんだい?」
3「仗助。」
2「即答かよ! ま、可愛い一人娘に痛い思いはさせたくねーわな」
1「じょ、ジョルノだって治療は上手だよ! 痛いけれどそこは波紋で!」
2「おじいちゃん、徐倫は波紋使えねえんだ。むしろオレらしか使えねえ」




戦闘のあるたびにその2:

3「…………」
4「? 承太郎さんは、さっきから何を熱心にメモってるんスか」
2「あー…。ありゃきっと、徐倫の対戦相手についてだな」
1「徐倫の戦歴、ということかい? 記念に書き残しているのかな」
5「――ああ。分かりました。いつの日にかの、制裁リストですか」
2「ご明察よン」
1「?」
4「徐倫を苦しめた連中をぶちのめすオラオラリストってことスか!?」
5「承太郎さんが書くと、それは最早デスノートですね」
2「お前らは知らないかもしんねーが、あいつ相当執念深いからな」




特別懲罰隔離房棟編:

4「泥で靴が汚れるくらいのことを嫌がっててスンマセン……」
2「おいしいパスタで遊んでてゴメンナサイ……」
5「全ては父のために。何て曇りのない覚悟だ……道を切り開けるわけです」
1「はい、承太郎。ハンカチ」
3「………………ぉぅ」




皆で目撃「祝福しろ」:

5「凄いですね。『視線で人が殺せそう』って表現の意味を、言葉ではなく心で初めて理解できた気がします。そして195センチの成人男性二人がかりに180センチの少年一人を加えて更に近距離パワー型スタンドまで一体投入しても抑えきれない父親の覚悟と人間の底力についても。ああ。仗助が叫んでますね。じゃあ、ぼくらも行こうか、ゴールド・エクスペリエンス」




世界のフィンガー:

5「よくあんなにご存知ですね。博識なひとだ」
4「……で、承太郎さんとひいじいちゃんは、さっきから何やってんスか」
2「初見で意味を理解できなかったおじいちゃんが、やっと内容を把握したことにより、徐倫の教育方針について一対一でお説教中」
4「あんなにうなだれて力ない背中の承太郎さんは初めてみるぜ……後ろでスタープラチナが頭抱えてるのも含めて」
2「多分ありゃあ幾つか自分が教えちまったやつもあるんだろうよ」
5「そこからくる罪悪感と反省の念ですか。しかし、おと…ぅさん、イギリス人なのに正座がお上手ですね。綺麗な姿勢です」




『許し』を:

5「あの局面で、承太郎さんの前で、あれを言ってのける覚悟は称賛します」
4「徐倫がいいって言ってるんスから、許してやりましょーよぉー……」
3「言ってる事が分からない。」
2「あぁ、分かる! 分かるぜぇ承太郎! なー? 可愛い一人娘を、どこの馬の骨とも知れねえヤツに持っていかれて、思わず日本人全般を憎むようになっちまったオレの、父親の、切ない心情も、無理ないってもんだろー!?」
5「ジャズミュージシャンと殺人鬼だとハードルの意味が異なると思いますが」
4「日本人であるおれのおふくろと浮気しといてよくそれが言えるなジジイ」
2「タコス」
1「ジョセフが喀血したよ!?」
5「―…仗助」
4「なおさねーぞ。おれはなおさねーからなッ」
5「流れた血は戻りませんしね。では、ぼくもきみの意見を尊重しておきましょう」
1「ジョルノまでそんな!? まあ、ジョセフは後でお説教しておくとしても……婿候補とのやりとり、というのには何だか憧れてしまうなあ。ぼくには娘がいないから、余計そう思うのかもしれないけれど。ほら、あれだろう? 夕暮れの浜辺とかで、結婚の許しをめぐって拳を交わして、お互い倒れてからようやっと認めあうような……」
4「ひいじいちゃん、それ多分ちょっと違うと思うっス」
3「――そもそも、あんたと対等に殴りあえる人間自体が、ほぼいない」
5(ツッコミのために平静さを取り戻し、復活しましたね承太郎さん)
1「そ、そんなことはないよ! ちゃんとズームパンチは封印するし……」
3「焼け石に水だ」
5「スタンド使いでもなければ、あなたと渡りあえる婿候補は現われないと思いますよ……お父、さん」
4「教会前に立ちはだかる最強の門番っスね……」




終盤:

4「この頃、承太郎さんの時止めって全盛期クラスに戻ってるんスね」
5「お嬢さんとの和解が内心、相当嬉しかったと見えますね」
2「うっかり10代テンションまで舞い上がっちゃうとか承太郎もまだまだねン」
3「……てめーら、全部聞こえてんぞ」
1「あれは、聞こえるように言っているのだと思うよ」




最終戦:

4「ふと気づいたんスけど、おれとアナスイさんの能力って相性良いっスよね」
5「『潜行』ですか。確かに、きみの弱点を補えますね」
1「ええと、仗助は自分の怪我をなおせないから……」
2「アナスイが仗助に潜行して、負傷を引き受けてくれりゃあ、仗助はいくら敵に狙われても自分にダメージをくらうことがねえ。そのままアナスイをなおせば、味方の負傷はゼロになるし、途切れることなくなおし続けることが可能。回復役の仗助さえ無事なら、味方に損害はいかなくなるってワケか」
4「だろ? 更によぉ、近くにいりゃあ何人も同時に潜行できるみてーだし、いっそおれと承太郎さんにまとめて潜行してりゃあ……」
2「承太郎が攻撃、アナスイが敵の反撃を引き受け、仗助がなおす。延々、それが繰り返せるのか!」
1「凄いなあ、見事な盾と矛だ!」
5「オラドラ永久機関ですね」
3「おい、これはあの場に仗助を連れて行かなかった俺の判断への嫌味か」




反省会:

1「やっぱり本場は違うね。仗助も承太郎も、正座が上手だ」
5「お父さんのほうが、姿勢は綺麗でしたよ」
2(仗助といい、おじいちゃんといい、なんで怒る時に笑顔なんだ……逆に怖ぇ)

4「杜王町にいた頃、おれとか康一が苦労したの知ってますよね? 誰かさんが寡黙すぎて言葉が足りなさすぎてそれでもこっちは理解してぇから必死になって読み取ろうと努力重ねてたの知ってますよねぇ?」
3「…………」
4「理解して貰おうってぇ努力を自分では放棄しておきながら、他の人間に読み取る努力をめいっぱいさせてるってぇのは、ちこーっとばかしズルいとおれは思うんスよ? いやおれは怒ってませんよ? ええ、ぜんっぜん、怒ってなんかないっスよ? ただね、あんたがあれだけ家族を大切に思ってるくせ、それを伝えるのを一切合財怠ったまま何も言わずに縁を切ったりしたのがことの発端なんじゃあないっスか?」
3「……守ろうとしての、判断だった」
4「知ってますよ! 結果はどうあれ、あんたがそう決めたのを今更どーこー言いませんよ! ただおれが言ってんのは、『言葉の足りなさを自覚しておきながら直そうとしないまま十数年』ってぇ事実の話っスよ!!」
3「………………」
1「……仗助があんなにもお説教するのは珍しいね(ひそひそ)」
5「……『家族』の形を大切に考えるひとですから。それを蔑ろにしていると考
える相手には、辛辣にもなるのでしょう(ひそひそ)」
2「ゴババァ」
6「ただいま、帰ったわよー。って、何でひいおじいちゃん血ぃ吐いてんの!?」




星のお家の色彩事情:

星のお家の瞳表現に、当初ひどく悩みまして。
うんうん唸った末、鉱物縛りに辿り着きました。
含有する成分により色が変化しますし、先生の意志に逆らいません。
やんわりとした、色の緩やかな固定になって良いのではと。
ひとりで考えてひとりで勝手にまんぞくしています。
以下に名前と読み方と石言葉とかをまとめてみました。紳士から徐倫さんまで!


1:天青石。セレスタイト。てんせいせき。心に平安をもたらし、愛情を呼び起こす。休息。清浄。浄化。博愛。
2:孔雀石。マラカイト。くじゃくせき。邪悪なものから身を守る。危険な愛情。再会。繁栄。恋の成就。
3:天河石。アマゾナイト。てんがせき。創造力をつける。穏やかな心。精神力。気晴らし。
4:菫青石。アイオライト。きんせいせき。愛をみつめ、育む。初めての愛。癒し。心の安定。不安の解消。
5:藍銅鉱。アズライト。らんどうこう。洞察力・学習能力を高める。尊厳。崇高。成長。瞑想。
6:燐灰石。アパタイト。りんかいせき。努力を成功へ導く。優しい誘惑。




エリナさん:露草。懐かしい関係。
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