とまり木 常盤木 ごゆるりと
ひねもすのたのた
ら、らら、ら、ら
友人から作詞を頼まれている曲を、繰り返し聴いています。
凄いなあ、こんな綺麗な声に、わたしの言葉を、歌って頂けるんだ……。
しゃんとして、書かないとです。
お話と歌詞は違います。
わたしの言葉はいつも冗長になりがちで。
先生からもよく「あなたは書きすぎる」みたいに言われるくらいですし。
悪癖だとは承知しているのですが、なかなか改まりません。
けれど、歌詞に冗長さは許されません。
それはいわば髄のようなもの。
うんと、うんと煮詰めて…ようやっと奥から絞り出たもの。
勿論お話だって、適当に書いているわけではありませんけれど。
歌詞は更に凝縮して。一言、一語を、慎重に運ばなければ。
余分なものなどないように。そんな余裕はないのですから。
言葉の裏へ潜るように。
奥底。深く、深く……真剣勝負な対話のように。
そうして幾つか欠片を捕まえて、形を整えて。
整え終わってから文章として起こすべきでしょうか?
それとも、捕まえたものを片っ端からひとまず羅列してみて?
どちらの方法が良いのか、まだよく分かりません。
けれど。きっと、捉えてみせます。
待っていてくださいな、可愛いとある妹さん。
必ず、あなたに似合う歌詞を、差し上げますから。
銀の雨がきらきらするような。
……そういえば。
むかーし、むかしは、ゼノのお話を書く時も、よく潜ったものです。
プレイ当時に、全てをすんなり飲みこめるほど理解がよくないので。
知るために。分かるために。いっぱい、潜りました。
特に一番潜りまくったのは言わずもがなですがエリィです。
そりゃあもう彼女が書きたくて仕方がありませんでしたから!
なのに、それが今や。
エリィについては、潜るどころか考えるよりも先に、指が動く始末です。
それだけ理解が進んだ、ということやもしれませんけれど。
初心を忘れて、どこかに驕りも潜んでしまうのやもですね。反省です。
作詞の件以外で、わたしが今一番潜らなければならない人がいるとしたら。
それはもう。迷わずに、「フィオルン」と答えます。
彼女もほんと難しいですからねえ……。
もう少し、きちんと、彼女も知りたいものです。