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とまり木 常盤木 ごゆるりと

ひねもすのたのた

 

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卑小なこの身も、かくありたい


一つ、白状しようと思います。
しばらく前からの日記で、薄々お気付きの方も、いらっしゃるやもですが。


いえそんな、大層なことではないのですよ。
ただですね。去年のある時期から、わたしはあるものにはまっておりました。
『もの』というよりは、『人』……いえ、むしろ『言語』でしょうか。
うっかり。ブロントさん語に、夢中になっておりました。
ご存知でない方に誰それ?外人?歌?と思われる前に軽く説明を。
ああでも説明難しいですねこれ!(笑)
わたしも知って日が浅く、あまり偉そうに言えた口ではありません。
そもそもFF11未プレイですしね……。
ただ言えるのは、卓絶した言語感覚をお持ちの方、ということです。
どうこう言葉を連ねるよりも、こちらをご覧頂いたほうが早そうな。
……まさかウィキペディアにまで載ってるとは思いませんでした。

実は、事の発端はでしであです。
すれ違い通信をしたある日のこと、すれ違った方の一言に。
『私の怒りが有頂天』って、書いてあったのです。
当時は意味が分からなくて、ただ何となく意味は分かる気がして。
不思議な言い回しをするのだなあ…と思っていただけでした。
ところがしばらく経って。
偶然、その言葉の元ネタを知ることになりました。
すれ違い通信での謎が解け、納得しきりでいると、興味が湧いてきまして。
あれやこれやと名言を見て回っているうちに、すっかり虜となりました。
お陰でFF4プレイしてて、ラストダンジョンうろつく間。
敵にベヒーモスが出るたびに、
『また出たよベヒんもス!もうベヒんもス要らんのに…レッドラこいレッドラ。三匹』
みたいに、内心呟いておりました。語感が良すぎますベヒんもス。

最初は一つ一つが面白くて、おなかが痛いくらい笑っていたのですが。
次第に『この方は天才じゃないのか』と気づき始め。
最終的には畏敬や尊崇の念を抱くに到りました。
いやだって、あの言語センスは素晴らしいものがあると思うのです。
とてもとても真似のできるものではありません。
言葉の流れる疾走感、次々に畳みかけるような語のつぶて。
謎の勢いと説得力と、じわじわ頬やおなかの筋肉を刺激する笑いの衝動。
神がかったタイプミスから生まれた想像を絶する変換の魔術。
そして何より、あんな絶妙な……。
『何を言っているのか分からないが何を言いたいのかは何となく分かる』
という、奇跡のような表現の数々。
相当なバランス感覚や語彙の保有がなければ、できることでは。

大半の言葉は、思春期くらいの子が一生懸命背伸びしている感じで。
そこはかとなく微笑ましく、見ることができるのですが。
幾つかの言葉には、ぐっとくるものもあります。見習いたいくらいです。
特に、お姉さんも素晴らしい。尊敬します。
ああ。わたしもいつか、ああなりたい。
長年ゼノ好きでいて、フェイエリィやシオンさんをひいきでいて。
多くの嘲笑、罵声、呪詛を浴びてきました。
それを発している方は、当たり前のことを口にしているだけやもですが。
大好きなものを貶められるこちら側は、
胸に深々と短刀を突き立てられて、肋骨の隙間をぐぢゅぐぢゅと掻き乱されて。
そうして肉を抉り出されるように、つらい。
かなしくて、かなしくて。
何度暴言を受けてきても、決して慣れることはありませんでした。勿論、今も。
ですから―…お姉さんのように、いえ、敬意を込めて、姉閣下のように。
たとえ、どんな罵詈雑言を浴びようとも。
『フェイエリィ馬鹿にする気?そうならあんたもう死ね!』
と、リアルに殺意を向けるくらいに切り返して、
相手を生まれて初めてびびらせるようになりたいものです。
彼女の意志は素晴らしい輝きを放ちまくっているに違いありません。
端役どころじゃありませんね姉閣下。まさに至高のメイン姉。
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もしくは図書館丸ごと、あんぐりと


読みたい、読むべき本が多くて困ります。けれど今は、目の前のを消化。
あと一週間で二冊…あと一週間で二冊……!


本を、食べられたら便利でしょうねえ。
手当たり次第に、口の中へ、ぽぽうぽうと放り込んで。
ぎむぎむ噛み砕いて嚥下したら、内容が全部頭に入るのですよ。
でもたまに美味しくない(=面白くない)本に食中り起こすのですよ。
けれどそんなリスクがあっても、できたらなあ…と思ってなりません。
いっそ、咀嚼なしの、丸呑みでもいいくらいです。
知らないことが多すぎて。
読んだことのない本が多すぎて!ああ、丸呑みにしたい。
……いえ。やっぱり、いけません。
一枚、一枚。丹念にページを繰る喜びを、知っているのですから。
一行、一語、句読点の一つ一つに到るまで、そこには意味があります。
書き手のこめたおもいを受けるためには、指と目で、触れなければ。
こちらも真摯であるべきです。
向こうがぞんざいに書いてるときは、こっちも容赦しませんが(笑)


本の話題なので、ついでに書いておきましょう。メモ代わりに。
先日、日記で書いたように、もりみとみひこさんを読みました。
知り合いの方に『ホルモーのマキメさんに近いよ』と言われたので。
マキメさん好きなため、言われて、そろそろ読んでみて。
ああ確かに近い、と思いました。
けれど決して、重なってはいないのです。

共通点はあります。すっごく分かりやすいの。
どちらも京大のお話で、どちらも京都のお話です。
それと、磐石な知識に裏づけされた、こっそりとした引用や、台詞回し辺りとか。
でもやっぱり、決定的に違うのです。
そうですね…マキメさんの文章は、ユーモアというよりウィット。
漢字で書けば、諧謔より機知。さらりとして爽やかで。押しつけがましくない。
さりげなくひそませた一言に、読み手はつい、くすりとしてしまうのです。
一方もりみさんの文章は、全体にシニカルです。
シニカルって、適切な日本語がわたしには分かりません…『皮肉げ』とでも?
斜に構えて。けれど斜に構えた自分に、ごろごろ転がって悶えているような。
シニカルになりきれない愛嬌みたいなものがあります。
どちらも、多分、好きです。
でも二択ならやっぱり、マキメさんのが好きです(笑)胸に気持ち良いのですよ!

『夜は短し歩けよ乙女』に、ことあるごとに出てくるある言葉が好きです。
恋焦がれる黒髪の乙女と、どうにかして素敵なことにならないかと画策し。
我が国随一の学府に集う俊秀な頭脳を、間違った方向に総動員する青年。
あれやこれやと作戦を練り、身も蓋もなく言えば妄想をフル稼働させ。
一人で完璧なシミュレートを行ってから、ふと我に返って一言。
『恥を知れ。しかるのち死ね。』
頭を抱えながら悶々とのたち回っているさまが目に浮かんでなりません。
読むたび思わず、この一文で笑ってしまいます。語感が良すぎます。
しかしつくづく、偏差値の高い男性を書かせると、天下無双な方です……。

個人的には、『恋文の技術』が好みでした。
最初に読んだのがこれだった、ということもあるやもしれませんが。
元々、もりみさんは一人称で書くのを得意にしてらっしゃるようですし。
その形が、書簡形式であるこのお話には、よく合っていました。
あ、それと。
続けて何冊か読んでいると、ふっと不思議に思うことがありまして。
この方も…別々のお話、世界観を繋げて書いてらっしゃるのですね。
どこかで聞いた単語とかが、ひょっこり顔を覗かせるものですから。
作品の順番ぐちゃぐちゃに読んでるので、綺麗に繋がってくれません。
もう、まだ何冊か読まなくては。

あと一つ、読んでいて思ったのは、『ああこれは映像化難しいわ』でした。
マキメさんよりデビューも早く、本の数も多いですのに。
あんまり、もりみさん作品は映像化されていないのですよね。
世界観というか、ある種独特なものがあるので、形にはしづらいはず。
その辺りも、作品がんがん映像化されているマキメさんとの違いでしょうか。
映画やドラマは無理でも、舞台化はされているようですけれど。
……とか思ってたら、とうとう映像化するのですね。
まさかアニメだとは思いませんでしたが、どこかでえらく納得しました。
でもその作品、わたしまだ読んでいなくて。
あああもう!これで読まなきゃいけないの、更に増えちゃいましたよ!(笑)

じりじり迫りくる返却期限


年末年始にいっぱい読むぞー!と、本を多めに借りたのは良いのですが。
案の定読み切れず、今になってあわあわ手をつけています。


何かもう、最初からオチが見えていた気もしますが。
それでもついつい、多く借りてしまうのは、仕方のないことですね。
地元の公立図書館の最大貸し出し冊数が、六冊までなので。
いつもは目一杯に借りないくせに、今ばかりはと、限界に挑んでしまいました。
その結果、三が日もぶっちぎった現在、未読あと二冊、というありさまです。
ま、まあ返却日にまだ余裕はあるので、大丈夫なのですけれど。
なんとはなしに、気が急いてしまいます。
地道に読み進めていきましょう……。

が。
今、わたしが読んでいる本は、原則、自宅でしか読めません。
移動中や休憩中、気軽に取り出して開くわけにはいかないのです。
ええ…まさかページ数が六百近いと、流石に重くて……。
ネット予約で取り寄せたときは、ちっとも気づかなくって。
図書館へ受け取りに行って初めて現物を見たときは、少々おののきました。
甘かったです。まさかここまでの厚さとは。その上サイズ自体も大きくて。
だって、縦に立ちますからね、この本!
ごめんなさいアシモフ先生。どこかで侮っていたのやもしれません。
児童書のSFアンソロジー読んでから、やっとこさ興味を持って。
アシモフせんせロボット特化短編全集が図書館にあったので、喜び取り寄せ。
ここまでとは思いませんでした。
最初はどうしようかと思いましたが、すぐさまあることに気づき、目覚めました。
一冊丸ごとロボットのお話…ページを繰っても繰っても、機械の子まみれ……。
……とんだパラダイスですね、いやっはー!
うっきうっきしながら、ページをめくっています。機械だいすき。
文体にきついクセもないので、厚さの割りに、さくさく読めて快適です。
しかし相当な高確率で、正しいSF好きには申し訳ない読み方をしているはず。
あまりに専門的な用語はちょっと斜め読みしてますごめんなさい。
あと、何かもう基本が機械めろめろなため、全体的に実に気の毒な読者です。
でもこれに関しては、黒いナイトがいけないのですよ。
世界一愛らしいAIであるくろがねの騎士が、
幼いわたしに機械の可愛さを叩きこみました。
ああ、愛しのナイト。なんであないにかわいいの。
くう。うっかりDVD見たくなってきちゃいました。
いえいえでも今は本を読まないと!

あ。そういえば、年末ぎりぎりに読んだ児童書SFアンソロ!また騙されました!
怖がりだから、怖くなさそうな児童書を選んで借りてるといいますのに。
まあーた、思いっきり正面から怖い話を混ぜてきやがりましたよ。
…確かに副題が『世界最後の日』ですし、バッドエンドやるきまんまんですが。
一冊丸ごと界崩壊だと、やはり流石に凹むものがあります。
けれど、もう少しでそのアンソロ全巻制覇だったりしますし。
最後までつきあおうと思います。色んな作家さんを知って、触れられましたしね。
興味をおぼえた作家さんの作品へ、またちらほら指を伸ばそうかと。

けれど二択で迫られたら多分、『好き』だと思います


年末に、かなり文体にクセのある方の本を読んだ所為でしょうか。
すっかり引きずられてしまったようで、まだ抜けきれないようです。


因みにそれは、もりみとみひこさんです。やっとこさ読みました。
けれど。
興味を持ったからって、二冊連続で読むのに適した作家さんではありません。
強烈な文体に、すっかり捕らわれてしまいました。『囚』でなく『捕』で。
すっかり骨抜きめろめろなのではなく、掴まえられた感じです。
お陰でこっちの文体まで影響を受けまくってしまい、あわあわしてます。
そのくせ『仕方がない。もう一冊読もう』みたいに考えてしまってもう。
三冊読みましたが、まだ判断がつきません。
好みなのか違うのか、分からないのです。
ただ言えるのは、偏差値の高い男性を書かせたら天才的に上手い、ということ。
そうして難渋していくうちに、すっかり、言葉が錆びてゆく気がします。
錆自体は、悪いものではないはずです。むしろ好きなくらいで。


夕焼けを見て、咄嗟に言葉を組み立てることができませんでした。
驚愕しました。
色の触感があやふや。上手く描写することができません。
適切な言葉を、素早く取捨選択し、積み上げられない。
どうしたことでしょう。

きれいなものが、足りないのやもしれません。
美しいもの、きれいなものを見れば、体の内側はぷうわり満たされます。
それがもしや、知らない間に、欠乏症?なんて恐ろしい。
きれいなものが見たい。
もしくは、音楽が聴きたい。ああ、音楽でしょうか。音に飢えているよう。
頭から爪先まで。産毛の先端から肺の底まで。
とっぷり沈んで、埋もれてしまいたい。
音を。

自分で自分に笑ってしまうほど


改めて見直したら、昨日の日記があまりに支離滅裂でどうしようかと。
新年早々どうしようもないので、消してしまおうかと思いましたが。


いっそ脈絡のなさへの反省を胸に刻む意味で、残しておくことにしました。
なんだかこんな対応ばかりしている気がします。
最初から、何を書くかきちんと構成しておけば良いとは分かっていても。
ついついだらだらと。思いつくまま、書いてしまうのです。
まあ日記のカテゴリに『よしなしごと』なんてつけてるくらいですし……。
でも昨日のは、カテゴリをゼノにしてたので、この言い訳も無駄ですウボァー。

指も頭もぎしぎし?
正月ボケで、分厚い錆がまとわりついているのでしょうか。
それは由々しきこと。
また文脈が崩壊する前に、おとなしく『太陽が昇る』でも張っておきましょう。


http://www.youtube.com/watch?v=D3_uOagQNnE
(音量・別窓・涙腺に注意)


本当はこれ、年末にでも張ろうと思っていたのです。
今年の泣きおさめにどうぞ、なつもりで。
これほど相応しいものも、ありませんから。
ところが、うっかり忘れてしまっておりまして。
なので開き直り、今年の初涙にどうぞ、ということで年始へ回すことにしました。
大幅なネタバレもしていませんし、未プレイの方でも大丈夫だと思います。
と、申しますか……是非、見て、聴いて頂きたいのです。
年のはじめ。とてもきれいなものに、雪がれるような気持ちになれるはずです。
そして多分。未プレイの方でも、鳥肌や、涙腺が危険になると思うのです。
よろしければどうぞ、お聴きください。
年末大掃除中、開始五秒でわたしが陥落した曲を(笑)

天照る神が、御照覧。
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