とまり木 常盤木 ごゆるりと
ひねもすのたのた
本日の内容を総括すると、『王子だいすき』になります
うががが。傷んだ鞄の取っ手を付け替えていたのですが。
硬いものへぐりぐり針を押し込んだ所為で、親指があー。
お気に入りの鞄ですので、どうしてもまだまだ使いたかったのです。
取っ手さえ刷新すれば、現役復帰は可能と判断しまして。
材料集めて縫うのは良いのですけれど、親指があー。
くう。痛い、というのは言いすぎやもですが、んじんじ痺れたよう。
他にも刺したり、刺したり、刺したりしてるので、指限定満身創痍です。
けれどそのかいあって、ようやく完成しましたー。わあい。
ようし、これでこの秋冬も、安心して鞄を使うことができます。
そして、こんな夜のお裁縫タイムに、王子アルバムの似合うこと……。
うっとりです。流石は王子。おすすめは13曲目です。
甘くって優しくって王子でどうしようかと思うくらいです。
先日発売された、こなみさんとこの肥塚王子のアルバムなのですけれど。
実は、昨日いきなりあんなゼノ語りしちゃったのは、王子の所為だったりします。
おかしな話だと、自分でも思います。
けれど、こちらの珠玉アルバムの、とある曲を聴いておりましたら。
ふと。キムのことを思ってしまったのです。
ギタドラの曲なので、どっかにクリップ落ちてませんかね。
……あ。みつけた。音にご注意ー。
あこがれ。素敵な王子の、素敵な曲。
その曲についていた、王子のコメントを見て。
『うたた寝中のほんの一瞬に見た夢』
『一瞬の夢の中の女性に恋をしてしまった―せつないお話』
ぴしん、と。ごっちゃの回路が一つの線で繋がれたように。
咄嗟に『ああ、これはキムではないの?』と思ってしまったのです。
歴代の接触者も対存在も、個人差はあれフラッシュバックがあると思うのです。
原初のふたりに限っては、定かではありませんけれど。
転生を重ねたふたりたちは、より多くの記憶を潜在的に秘めているのですから。
ゼボイムのふたりが見るのは、六千年前のふたり。
まだ母と子であった、ふたり。
キムの場合だと、夢の中で、誰とも知れない美しい女性と出会うわけです。
不思議に思うでしょう。当然。
その夢は断片的で、全体を把握することはできなくて。
しかも最後に女性は、彼の目の前で、血に塗れてしまう。
いっそ悪夢でしょう。
けれど……全部が全部、悪夢なわけでも、ありません。
小さな子供をいとおしむように、慈しむように、彼女は微笑みかけてくる。
そんな微笑を、誰よりも近くで、浴び続けることができる。
夢の中で。
届かなくて。守れなくて。
夢の中の彼は、おさなすぎる子供で。
小さな手の平を憎悪することすら、あるやもしれません。
目が覚めれば、全ては消える。
けれど、消えてしまっても、夢の残滓は澱のように積もり積もってゆくのでは。
夢の女性に向ける、好奇心とも、渇望とも取れる、複雑な感情をひっくるめて。
届かない、触れられない、夢の彼女へ指を伸ばして祈るように。
『貴女のすべてを魅せて すべてを魅せて
……遥か遠い記憶の中の”まぼろし”』
だとしたら、すっごくキムにぴったりだと思うのですが。
接触者対存在妄想はいっぱいしてきましたけれど。
キム単体で考えることって、殆どなかったので、何だか新鮮に思えてしまって。
ほろほろと、取り留めのないことをあれこれ、考えてしまいます。
続きに拍手のお返事です!
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とりとめもなくつらなるままに
あれこれゼノ語りを拝見して、うずうずして。
そんなある日に、閃くように、あることへ気づいてしまいました。
少しまとめたくなってしまったので、わたしもこそりとゼノ語り。
いえですね。接触者と対存在の、関係の変質についてです。
『すべてのはじめ』、ふたりは母と子でした。
彼がそう望み、彼がそう定義し、彼女が生まれた。
それは皆さま、よくご存知のところでしょう。
ところが、それから六千年。二度目の出会い。
ふたりは恋人同士でした。
以降、この関係に変化はありませんでした。
……ニサン時代は少し補足が必要やもしれませんが、それとて微少。
ふたりは出会い、続けてきました。ずっと。
なら。どうして二度目の出会いで、変質が生じたのか。
なぜその変質が必要だったのか、いかなる理由があって?
ふうっ、と。そんなことを考えていたら。
理解がぱちん、と走ってしまったのです。
どこかで拝見した意見と、PWがごっちゃになってるやもですが……。
接触者は転生するたび、前の記憶が次の人格形成に影響しましたよね?
ラカンが歴代接触者中、
図抜けて自己評価が低く、ネガティブになりがちなのは、
前の記憶で、対存在を目の前でどうしようもなく惨い方法で失ったから。
凄惨すぎる記憶にひきずられて、ああも自虐的な性質が形作られた。
この流れを参考にしたら、アベル→キムの変質が分かりやすい気がします。
アベルが。あの小さなおさなごが、どんな形で彼女を失ったか。
以下、かなり拙宅設定込みの想像です。ご容赦ください!
だいすきなひとが、目の前で、光に貫かれた。
その光を放ったのは、彼が兄のように慕った人物。
本当に本当は別の人物ですけれど、当時の彼が気づけるはずもなく。
一緒に走っていた彼女がくずおれる。
血にまみれてなお、『生きて』と告げて。
守れなかった彼は、どうおもうでしょう?
『母』を『子』である彼は守ることができなかった。
彼女を抱き起こし、支える手の平は、瞬く間に赤く染まって。
彼女のいのちが零れ落ちてゆく。
『ちいさなてのひらではまもりきれない』と。思いはしないでしょうか。
成長した彼は、もうおさなごではありませんけれど。
かつて彼女が差し伸べてくれた手に包まれた、その、小さかったてのひらを、
絶望したように眺めはしなかったのでしょうか。
もっと大きな手を、守りきれる手を求めることは?
それは、母子という、最初に彼の望んだ関係を捨てること。
彼女をころした兄のような、とまではいかなくとも。
追い越さずとも、せめて彼女と並べるだけの手と背が欲しくなるのでは。
結果として、ふたりは並んで歩くのに最も適した関係へ至って。
同じ速度で歩けるようになるまでの六千年だとしたら。
―…どんなものでしょう。
ぐぐぐ。なんだかちっともまとまってませんね。
何だか考えれば考えるほど、あれこれ思い浮かんで困ります。
接触者側が変質したら、対存在側が変質するのも道理?
いえいえ対存在側がリクエストに答えたのは、最初の形成時のみ?
だとしたら接触者が変わるのと一緒に、対存在も変わっているのでは。
双方共に緩やかな変質を経て、すべてが終わるに一万年。
のんびり屋!(笑)
それと、もう一つの疑問。
『彼女を守れる大きな手の平』を求めるのなら。
別に、同い年じゃなくても良いわけですよね。年上でも。
ところが、拙宅設定だと、これに答えが出ちゃうのです。
ほんま好き勝手考えててすみません。
うちの天帝さまとアベルは仲良しです。兄弟のように書いています。
ですから、幼いアベルにとって『成人男性』のイメージは、天帝さま。
成長したアベルが、天帝さまと対立したことは事実です。
けれど幼い頃の懐かしい思い出に、天帝さまの存在は鮮やかに刻まれて。
大きな手の平、立派な体格やすらりとした上背をいくら求めても。
無意識のうちに、『兄である天帝さま』を追い抜かないようにしていたとしたら。
わたしだけが一人で物凄く納得できてしまったのです。
重ね重ね好き勝手妄想でごめんなさい。
ただまだ、対存在側の母→恋人の変質を、きちんと考えきれていません。
もう少しあれこれ悩んでみるべきのようです。
楽しいのです。ほろほろこんなこと考えるの。
そうしておぼろげに、コスモスとマリア、モモちとサクラちゃんの変質を思います。
あの緩やかな変質の設定も素晴らしいですね。
二つの似て異なる存在の対比。
―…きちんと、描ききられていなかっただけで。
この、転生による人格形成の流れについて。
あれこれ接触者対存在妄想することはできるのですが。
残念なことに、フェイはここに加われないのですよね。
本来の『フェイ』であったあの子が、どう成長するはずだったのかは謎ですから。
……む?
あれ、そうなると、本来の転生にミァンが介入したということ?
繰り返されてきた転生、緩やかな変質をリセットしてしまうつもり?
なら接触者対存在(主体)だけでなく、補体も変質してるのでは。
ああああ。だんだん手に負えなくなってきました。
だらだらでぐだぐだで、申し訳ありません。またきちんとまとめないと……。
拍手、ありがとうございました!
くう。たくさんのお言葉、何だか嬉しくてそわそわしてしまいます。
後日、はりきってお返事させて頂きますね。
好きなものを何でもまぜれば良いというものでは
文章またもスランプ中…ぬぐわー。
先日素敵なCDを買ったので、音楽で復活できたら良いのですが。
暫く日記を書いていなかった間に、あれこれ遊びを考えてました。
昔からひとりあそびは得意です。
とくい、の一発変換が特異でした。ちょっと泣きたいです。
まあそれはさておき、ひとりあそびです。
しかも、わたしだけが楽しい、ひとりあそびです。どうしようもありません。
その上このひと、三つくらい思いついてるのですよ、度し難い。
で、そのうちの一つがこれ。
『ゼノ男性陣に似合う兜は何でしょう』。
本気で楽しいのわたしだけですね。
や、戦国はまってから色んな図説見てはキュンキュンしてたのですけれど。
当世具足だけでなく、兜の意匠とかも、見ていて凄く楽しいのです。
たまに『いやそれはどんな方向を目指したの』
と突っこみたくなるのもありますし。
そんなこんなで。
中途半端な知識とは自覚しつつも、兜考えるのが段々楽しくなりまして。
ああこれは似合うと思う、と一人で納得していたのです。
題材が題材だけに、今回おなごは不参加です。拙宅にしては珍しい。
一応兜の画像もリンクはっつけときますので、よろしければどうぞ。
九割がた戯言ですが、お付き合い頂けましたら幸いです。
内容が内容なので、続きに格納しておきました(いたたまれなくなったようです)
過ぎてもいまだに繋がる繋げるあの時間
取り敢えず宮城県おちついて。
八丈島宇喜多宝探しも、誰か八丈島を止めて思いましたが。これは…。
本当にこれで良いのですか宮城県。本当に良いのですか杜の都。
それはある種のパーリィなのですか。いや、だとしても。
確かに有名人を使う手はあります。
そしてその人物の知名度は揺るぎありません。
でも。でも。なぜ、よりにもよって、バサラ……!
せめて無双ならば。ああ無双ならば。
ホアー。もうゼノオンリから一ヶ月以上経つのですか。
こんなに早い一ヶ月なんて、そうそうない気がするのですけれど。
そもそもの問題として、わたしまだオンリレポが終わってません。
あんだけ書いといて、お茶会終了まで辿り着けないって何。
どうしてでしょう。全てを言語化しようとするからいけないのでしょうか。
見たもの、触れたもの、感じたもの。あの空間を取り囲むすべて。
みぃんなを言葉でひっつかまえて、形にしようとするから。
あんなアホみたいな長さになっちゃってるのやもです。
削れば良いんでしょうけれどね、削れば……。
けれど。その。何と申しましょう。
あの空間には、圧倒的に絵描きさんがたくさんいらして。
交流や、繋がり方でも、絵描きさんのお力が凄くて。
しがないものかきなわたしは、横から覗き見るばかりだったのです。
ですから。
せめて、レポ書きという、文章が求められるものならば。
存分に書き尽くして、わたしの分限でできることを、と思うのです。
……こんなこと書く前に、レポ仕上げなさいって話ですね。
ほんまごめんなさい。
けれど、オンリ以降、ちょっと嬉しいことがほつほつと。
あちらこちらで、改めて、ゼノ語りを拝見できるようになりました。
様々な意見、視点、解釈……たくさんの新しいものも含んで。
それが、見ていて大変嬉しく楽しくほくほくです。
ゼノが発売されてから、それなりの時間が流れました
その長い間に、勝手に、自分解釈で、答えらしきものをみつけてしまい。
決着と言えば聞こえは良いですが、見方を変えればそれは拘泥です。
長年しがみついて、しがみつきすぎて。
そしたら意識が硬化してしまい、やがて何も考えられなくなりそうな。
まだまだゼノは語り足りませんし、そもそも書き切れていません。
ですから、硬化してしまうのは、うんと先だとは思うのですけれど。
新しい、鮮やかにまっさらな語りは、癒着しそうなものを揺り動かします。
そこから更に、提起が始まるのですから。
ぴしり、ぱしん。固まりかけたものにヒビを入れて。
『その考えはどうなの?』『他にも見方はあるよ?』
と、問いかけられているよう。そうしてそこから。
もう一度、もっと根本から、考え直そうという気持ちにさせて貰えるのです。
今も。色んなお言葉を拝見するのが、とても楽しい。
活発に意見が飛び交うのを見ていると、こちらもうずうずしちゃいます(笑)
泡のないきらきらに見えるもの
友人がハチクロ全巻貸してくれました。
途中までは立ち読みで知っていたのですけれど。通しては初めてです。
因みにわたし火の鳥全巻を立ち読みで完走しました。
あとブラックジャック全巻も立ち読みで制覇しました。
友人からは『鬼や』と言われました。
反論のしようもありません。その節はありがとうございました学校生協。
あれですね。長編の立ち読みは、腰にきますね。
足にもくるのですが、あんまり長いこと立ってるので、腰が。
ちょっと捻るとずごきゃばきゃあ★と、人体としておかしい音がしたものです。
で、ハチクロ。読破しましたー。貸してくれてありがとう紺堂嬢。
読んでる間や、読み終わってから、ぽわぽわ思い出すことがあれこれ。
そういえば以前…いもうとぎみとハチクロの話をしたことがありました。
『ねえさま誰が好きですか?』と問われて。
わたしは咄嗟に、はぐちゃんと答えたのです。
そしたらいもうとぎみ、少し唇を尖らせるようにして、『えー』って。
『だって、はぐちゃん天才じゃないですか!』
――今なら、あの言葉の意味が、もっと身に染みて感じられます。
ああ。確かにはぐちゃんは天才です。天才ですとも。
だから今のわたしなら、同じ問いを受けて、答えを変えるのでしょう。
『竹本くん』って。
あの子がいとおしくて、抱き締めたくて、それが意味のないことと知る。
しんみりしたり、泣いてみたり。
色んな感情でぐるぐるしながら読んでおりましたら。
何の脈絡もなく、あることを思いついて、ひとり遊んでいました。
遊びと言うより、占い?そう。『ラムネ占い』とでも申しましょうか。
壜のラムネが、ありますね。中にビー玉の入ったやつ。
きれいですよね。あれ。ビー玉ぐわぐわして。
じゃあ、どうされます?
あのビー玉を。
ラムネ壜を前に、どんな行動をするか?それがラムネ占い。
色々考えて遊んでいたのですが。
ある時ふっと、キャラに当てはめてはどうかと思いつきまして。
そっちでもあれこれ遊んでみると、なかなか結構楽しいですよ性格が出て。
例えば、フェイなら。
壜の中でビー玉がしゅわきらしていて、それをきれいだと思う。
するとすかさずスケッチブックを取り出して、黙々と写生。
この場合、得物は色鉛筆のが良さそうですね。
静穏そのものの時間と空間に、しゃっしゃっ、と色の走る音がする。
迷いもせず。真剣そのもの。紙と壜の間で、何度も視線を往復させて。
描いて。描いて。うつくしいものを、写し取って――
完成すると、薄く笑って壜を手に取り、腰を上げる。
きれいなものふたつ、彼女へ見せるため。
ついでにエリィなら。
珍しいものを手にして、目をぱちくり。
けれどすぐに、きらころしているビー玉がきれいだと思う。
一瞬にこりとしてから、すぐに真剣な面持ちに切り替えて、壜とにらめっこ。
この壜の素材を考えると、どうやって取り出すのが最善かしら。
この壜の形状を考えると、どうやって取り出すのが効率的かしら。
ユーゲント出身の頭脳をフル活用して、考えて、考えて。
すると、ふとした拍子に、壜に入っているからこうもきれいなのでは?と気づく。
ふう、と吐息を一つ。知らず知らずに強張っていた肩の力を抜いて。
にっこり微笑むと、壜を胸に抱いて、軽い早足に。
きれいなものひとつ、それと新たにみつけた閃きをひとつ、彼に見せるため。
いかがでしょう?
貴方の好きなキャラでしたら、どんな風にするのでしょう。
そして、貴方ご自身でしたら、どうされますか。
わたしなら――
考えなしに、思いっきり地面に叩きつけて壜を砕いて。
砕いてから壜もきれいなことに気づいて、あわあわします。
けれど、もう元には戻りませんから。
最初から望んでいたビー玉を手にして。
それから、一つ、少し大きめな壜の欠片も拾って。
ふたつまとめて、きれいなもの入れにいれておきます。
真ん丸いきらきらみどりと、不恰好なぎらぎらみどり。ふたつ。