とまり木 常盤木 ごゆるりと
ひねもすのたのた
二律背反あまいの強盗
前の日記でブロントさん語に触れたため、何か翻訳できないかと思い。
ゼノの台詞をあれこれ変換しようとしたのですが……。
途方もなく難しいです。ハーケン語並です。
わたしのような貧弱一般人では、とても扱える言語ではないようです。
日常に、ほつりと一粒。
隠し味のように落とすには、とても楽しい言葉だと思います。
何だかよく分からない面白みをもたらすスパイスとして、けだし優秀です。
自由に使いこなすことは、できそうにありませんが!
『ラムサス司令→キングラムんさス』くらいしか、浮かびませんでした……。
それはさておき。ああ、チョコレートが食べたい。
もえぎさんの血液の半分はチョコレートで出来ています。たぶん。
別にストレスがたまっているわけでも、ないと思うのですが。
むしょうに、あまいのが食べたくなっています。
しかもできれば、お菓子屋さんで売ってるような、きちんとしたの。
タルトをぺりぽり鳴らしたい。
クランチをぎむもしゃ噛み砕きたい。
ムースをほゆほゆ堪能したい。
なまはげがごとく、お菓子屋さんに襲撃をかけたくなってきます。
けれどまあ、当然の話ですが、そうすることもできないため。
仕方なく板チョコで、己が内に巣食うなまはげをなだめています。
明治で。ええ、明治で。板チョコは明治に限るのです。
そしてココアは森永なのです。食べ比べて飲み比べて確信しました。
チョコに関しては、CMは正しいと思います。
ともあれしばらくは、ばっきんがっきん板チョコをへし折りまくる予定です。
しかし、不思議なもので。
体はこうも、あまいのを求めているといいますのに。
どういうわけだか耳は、苦いのを求めています。
急に苦い音楽が聴きたくなりました。
で、ごそごそ部屋にあるCD置き場を物色していたのですが。
出てくる音楽がことごとく、却下されていきました。
『あ、これは夏の曲』『こっちは春』『確かに秋冬やけれど―…甘い』
『寒い』『透明すぎる』『いやだからこれ甘い』『惜しい。柑橘系』などなど。
ああでもないこうでもないと探すうち、あることに気付きました。
少々、意表をつかれました。
わたしの部屋に、苦い音楽は、ありませんでした――
いえ、あるにはあるのですよ。確かに!
けれどそれは、全部MDに入っておりまして。
そして、わたしのMDプレイヤーは現在故障のため使用不可なのです。
聴ける音楽は、CDだけ。その中に、苦いものが、ないのです。
あまりにも自分で驚いてしまったので、友人に報告してしまったくらいです。
もえぎ「わたしの部屋に、苦い音楽はなかったよ……」
友人「それよりも、きみが苦いのを聴きたがるほうにびっくりしたわ」
もえぎ「わたしかて、たまには苦いの聴きたいよ」
友人「でもなあ…」
もえぎ「いや、最近、甘いやつを連続して聴きすぎたもんやから」
友人「ちょっと塩辛いものが欲しくなった、みたいな」
もえぎ「ああ、それ。ほんとそれ」
結局、諦めずに探し続けて。ある意味妥協点を探し続けて。
ゲームのサントラにしようかなあ、とも思いましたが。
やはり、なかなかしっくりくるものがなく。
そろそろ降参すべきかと思っておりましたら。
隅に埋もれていた、あるCDを発見。
苦くはない。けれど。甘すぎるものではない。
敢えて言うなら『甘くない?』という、ギリギリのラインと判断し。
難航を続けた苦いの探しは、とうとう終着点に辿り着きました。
『ただしディスクの一曲目のみ』という条件をつけることで。
因みにその曲というのはこちら(別窓・音注意)
最初はギタドラで知って、あんまり可愛いのでCD買っちゃったのです。
まだ筐体に残ってるのかなあ…叩くときはバスドラが楽しかった。
天下無敵よただの庶民カー。フェイエリィに当てはめても可愛いっぽい。
でもどちらかというと、イドエリィのほうが似合いそうです。何となく。
この場合、設定は喫茶準拠でお願いします。
……聴いてたら、やっぱり甘いような気がしてきました。
あれ?
PR
けれど二択で迫られたら多分、『好き』だと思います
年末に、かなり文体にクセのある方の本を読んだ所為でしょうか。
すっかり引きずられてしまったようで、まだ抜けきれないようです。
因みにそれは、もりみとみひこさんです。やっとこさ読みました。
けれど。
興味を持ったからって、二冊連続で読むのに適した作家さんではありません。
強烈な文体に、すっかり捕らわれてしまいました。『囚』でなく『捕』で。
すっかり骨抜きめろめろなのではなく、掴まえられた感じです。
お陰でこっちの文体まで影響を受けまくってしまい、あわあわしてます。
そのくせ『仕方がない。もう一冊読もう』みたいに考えてしまってもう。
三冊読みましたが、まだ判断がつきません。
好みなのか違うのか、分からないのです。
ただ言えるのは、偏差値の高い男性を書かせたら天才的に上手い、ということ。
そうして難渋していくうちに、すっかり、言葉が錆びてゆく気がします。
錆自体は、悪いものではないはずです。むしろ好きなくらいで。
夕焼けを見て、咄嗟に言葉を組み立てることができませんでした。
驚愕しました。
色の触感があやふや。上手く描写することができません。
適切な言葉を、素早く取捨選択し、積み上げられない。
どうしたことでしょう。
きれいなものが、足りないのやもしれません。
美しいもの、きれいなものを見れば、体の内側はぷうわり満たされます。
それがもしや、知らない間に、欠乏症?なんて恐ろしい。
きれいなものが見たい。
もしくは、音楽が聴きたい。ああ、音楽でしょうか。音に飢えているよう。
頭から爪先まで。産毛の先端から肺の底まで。
とっぷり沈んで、埋もれてしまいたい。
音を。
自分で自分に笑ってしまうほど
改めて見直したら、昨日の日記があまりに支離滅裂でどうしようかと。
新年早々どうしようもないので、消してしまおうかと思いましたが。
いっそ脈絡のなさへの反省を胸に刻む意味で、残しておくことにしました。
なんだかこんな対応ばかりしている気がします。
最初から、何を書くかきちんと構成しておけば良いとは分かっていても。
ついついだらだらと。思いつくまま、書いてしまうのです。
まあ日記のカテゴリに『よしなしごと』なんてつけてるくらいですし……。
でも昨日のは、カテゴリをゼノにしてたので、この言い訳も無駄ですウボァー。
指も頭もぎしぎし?
正月ボケで、分厚い錆がまとわりついているのでしょうか。
それは由々しきこと。
また文脈が崩壊する前に、おとなしく『太陽が昇る』でも張っておきましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=D3_uOagQNnE
(音量・別窓・涙腺に注意)
本当はこれ、年末にでも張ろうと思っていたのです。
今年の泣きおさめにどうぞ、なつもりで。
これほど相応しいものも、ありませんから。
ところが、うっかり忘れてしまっておりまして。
なので開き直り、今年の初涙にどうぞ、ということで年始へ回すことにしました。
大幅なネタバレもしていませんし、未プレイの方でも大丈夫だと思います。
と、申しますか……是非、見て、聴いて頂きたいのです。
年のはじめ。とてもきれいなものに、雪がれるような気持ちになれるはずです。
そして多分。未プレイの方でも、鳥肌や、涙腺が危険になると思うのです。
よろしければどうぞ、お聴きください。
年末大掃除中、開始五秒でわたしが陥落した曲を(笑)
天照る神が、御照覧。
やがてくる、もっちゅもっちゅとした日々のため
くう。昨日の大掃除、変な体勢で窓拭きした所為か、太腿の裏が筋肉痛です。
インナーマッスル的なものといい、今年は筋肉痛になる場所がおかしいです。
はーやれやれ。年末恒例、本家の米屋手伝いも終わりました。
今日一日で、お餅何個くらい触ったことやら……。
お正月用のお餅。お米屋さんで頼む方って、どのくらいいらっしゃるでしょう?
最近はスーパーとかで安いの売ってますしねえ……おのれ、えちごせいか。
お鏡や小餅をまとめて仕入れて、手作業で小分けにして、配達するのです。
昔ながらのお得意さんから注文を受けたりしての、完全受注販売。
わたしが小さい頃は一族総出で夕方までかかったものですけれど。
いまや、お茶の時間には終わってしまうくらいです。
時代の流れですねえ。
お餅の小分け。楽しいのですよ。
大きな箱に、小さなお餅が、ぎっしり詰まっていて。
それぞれがくっつかないよう、片栗粉がまぶしてあります。
このまま配ってはあまりにこなこなしいので、粉をはたいて分けるのが仕事。
終わる頃には手がすっかりすべすべになります。
親戚とお喋りしながらなので、時間の経過も早くて助かります。
でも半分くらいはお餅製造業者への愚痴です。
「今年の餅は綺麗ねえ」
「うん。形が良い。整ってて、不純物も混じってないし」
「去年は最悪やったからな……」
「餅が丸くなかったもんな!ちゃんと苦情入れといた!」
「当然。もう餅作る業者が殆どないからって、足元見よって……」
「……ねえちゃん、この餅、四角い……」
「業者アアアァァァァ!!」
「あ。こっち五角形。ホームベースか」
「箱によって良い悪いの差が激しいな。ベテランとバイトの差か」
「つーかこれは性格や思うねん!ちゃんと作るやつと適当なやつとおおぉぉ!」
「一応、『形悪かったらこっち使ってね』っていうヘルプ用餅つけてくれたよ」
「お客さんに悪い餅は渡されん…悪いやつ全部一族用ね」
「うう、去年我が家悪いやつばっかで、小餅二段重ねられんかったのに……」
(どしゃーん)←隣の部屋から何かが落ちる音
「あ」
「あ」
(隣の部屋から)「……すまん、詰め終わったやつ、一つ引っ繰り返した」
「あああああ」
「あああああ」
「これ、我が家の注文分にしとくから」
「待てやおとんこのやろう」
「母さんには、料理する前に『はたいてから使ってね』と伝えてくれ」
「うわああああん、うちの餅ぃぃいいいいいい!」
「――業者、今年はおまけに、あんころ餅くれたよ」
「――後であぶって食べよう……」
本気で我が家に回ってきたのはいっぺん落としたやつでした。
ちくしょうおとんめ何てことしよる。
ま、まあ床そんな汚いわけではありませんが…何かこう。
三秒ルールですか。三秒ルールだから良いのですか。
この複雑な感情は、きなこ餅を楽しみにすることで癒そうと思います。
きなこきなこふふふー。きなこ餅を考えた方はもっと崇められるべきです。
そういや。関西と関東で、お正月用お餅の形って、違うのでしたっけ。
ここいらは丸餅なのですが。
まあ、お雑煮の味付けだって、全国様々ですもんね。
ですから日本のどこかの地域では、五角形のお餅でも喜ばれたのやもです。
ついでに、役に立たないお餅豆知識でも。
うちの米屋では、お餅の注文を昔の数え方でお受けしてます。
『大きいのを幾つ、小さいのを何個』とかではなくって。
小餅20個=五合、小餅40個=一升、となります。
ですので、このぶんでごいごい増やしますと
十升が一斗、十斗が一石、となりますので。
何とはなしに、加賀百万石の凄まじさが分かるような気になります。
小餅換算すると、埋もれそうですね、加賀。
……しかし、家族三人で小餅二升注文のお宅はどういうこと……。
(しかも親戚曰く、『あの家は食べるの実質二人』との証言)
お餅の話題ばかりですみません。
あ、もしこれでお餅食べたくなった方は、
お近くのお米屋さんまでご用命くださいね!
とある東路、主戦場
そういえば、今日からは埋立地が戦場と化す日だったのですね。
前回の日記で参加者さんのご武運を祈るつもりが、うっかりしておりました。
参加している友人に、おつかいを頼んでしまいました。
……噂に名高い、怒濤の戦場ですのに、無茶なことを
きっと、おつかい希望なんて邪道なのでしょう。
『欲しいなら自分で行け』という。ごもっともです。
友人からも地獄行脚生中継みたいなメールが届きました。
うんほんと割と真剣にごめん。
無事に友人が帰還しましたら、うんとこさお礼をしないとです。
9杯どころではなくジュースをおごってやらなくては。
首都の一部がそんな風に、阿鼻叫喚で百鬼夜行みたいだというに。
わたしはひたすら、遅めの大掃除にかかりきりでした。
最初はやはりめんどくさがりで、ちょっと掃除して終わりにするつもりが。
気がつけば、窓の曇りと睨み合いながら激闘を繰り広げておりました。
拭いても拭いても気になって、きゅこきゅこ雑巾鳴らしつつ躍起に。
因みに掃除中BGMは大神サントラでした。
いえあの…単純に、もういくつねるとお正月だと思いまして……。
窓は全開、バケツの水に手は幾度も浸かり、冷えた空気はひたひた忍び寄る。
体の底から凍えてきそうなのを、動くことで回避しようとして。
そして寒さに対抗するべく、選んだディスクはカムイらへんの曲でした。
大神本編でいうと、終盤付近。
音の一つ一つがもたらす記憶は、一面の銀世界。
掃除しながら、あれこれ思い出しては、手に力が入りました。
神殿、魔人、過去、共闘……胸躍る展開目白押しです。
そして結局『太陽が昇る』が流れて全作業が停止するのもお約束です。
あれ?こんな展開、以前もあったような……。
だめですね。あの曲だけは、何があろうと抗うことができません。
最初はきちんと、掃除を続行するつもりだったのですが。
順番通りに曲が流れると、『さあ』『ああ』と、内心待ち侘びてしまって。
いざ曲が流れるや、出だし五秒で側の壁に寄りかかってしまいました。
高速で敗北です。
しかも嗚咽は止まらないわ、思い出は甦るわ、太陽は昇るわで。
とうとうその場にくずおれて、膝を抱える始末です。
聴いたのが久し振りだった、というのも敗因の一つでしょう。
余計に染みてしまいました。
でもまあ。負けても仕方ありませんし、むしろ負けて当然ですしね……。
ともあれ。一人大神降ろし気分に浸りながらも、大掃除は完了しました。
すっかりぴかぴか。安心して新年に備えられそうです。
ああぴかぴかすばらしい。
…………押入れと引き出し(×2)の中は、見ないことにしましょう。
腐界なので!腐界なので!!そう易々と手は出せないのですよ……。